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【魔法同盟】光り輝くもの解説6:クリスマスの大災厄

光り輝くもの解説第6弾、「クリスマスの大災厄」。
クリスマスシーズンに開催されたため、第4作「炎のゴブレット」でのクリスマス・ダンスパーティーに特化したファウンダブルばかりのイベントでした。

原作ではハリーたちが少年から青年へと成長していく時期で、キャラクターどうしの関係性がこじれたり変化したりややこしい時期だっただけに、非原作ファンの方にはわかりにくいところもあったかもしれません。

!!この記事は原作のネタバレを含みます!!


【第1部:ストーリー】

クリスマスが近づき、人々の意識がクリスマスに向いたことで大災厄はクリスマス関連のファウンダブルを出現させ始めたようです。
かつてホグワーツで開かれたクリスマス・ダンスパーティー(第4作「炎のゴブレット」参照)に関連するファウンダブルが現れたという報告がハリーのところにも入ってきました。
クリスマス関連のファウンダブルは他と比べて特に深刻な問題というわけではありません。
しかし、ダンスパーティーで親戚の誰かのお古のレースつきローブを着る羽目になったロンはプレイヤーに「クリスマスのファウンダブルを優先して回収してほしい」と懇願します(ダイアゴン横丁の店からわざわざ魔法省に来てまで言うあたり、よほど見られるのが恥ずかしいようですね)。

結局ファウンダブルが全て回収されると、「思っていたより恐ろしい事態じゃなかったみたいだ」とロンは呑気な顔。
ともあれ、ファウンダブル騒ぎが収まって無事にクリスマスを迎えられそうです。

※登録簿の背景は「光り輝くクリスマス・ダンスパーティーのフロアⅠ」。
「炎のゴブレット」で、ホグワーツ、ボーバトン、ダームストラングの三校による伝統ある「三大魔法学校対抗試合」中に交流行事として開催されたダンスパーティーの会場です。
欧米の魔法界ではダンスパーティーのときなどは盛装として「ドレスローブ」を着るのですが(魔女は普通にドレス)、ウィーズリー家にはロンに新しいドレスローブを買うお金がなく、ロンには実家からレースの襟のついた古めかしいドレスローブが送られてきました。

【第1部:ファウンダブル解説】

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・光り輝くハグリッドとマダム・マクシーム
マダム・マクシームはフランスのボーバトン校の校長で、人並み外れた大男であるハグリッドよりもさらに大きい女性です。
実はハグリッドは魔法使いと巨人のハーフ「半巨人」であり、自分と同じ半巨人としか思えない大きさのマダム・マクシームと会えて心から喜んでいました。
そのことを告げられたマダム・マクシームは「自分は骨が太いだけ」と憤慨してしまいますが、原作の後半では半巨人であることを認めたようです。

・氷の彫像
ダンスパーティーの会場にあった、城をかたどった氷の彫刻。
会場の装飾のメインとなっていた美しい彫刻ですが、パーティーを楽しんでいなかったロンはあまり覚えていないようです。

・パンチボウル
おいしいパンチ(洋酒に砂糖や果汁を混ぜたパーティードリンク)が入ったボウル。
厨房の屋敷しもべ妖精がとても良い仕事をしていたようで、パーティー中ほぼずっと退屈そうにしていたロンが唯一楽しんだのがこのパンチだったそうです。

・クリスマス・ダンスパーティーのロン・ウィーズリー
前述のとおり、ダサいドレスローブを着る羽目になったので見るからに不機嫌です(英語版ではそのまま Grumpy Ron「不機嫌なロン」)。
このドレスローブは、ファウンダブルを見たコンスタンスに「公衆の面前で着るものではない」とまで言われる始末です。
ロンはダンスのパートナーの女の子を誘えずにいましたが、どうせハーマイオニーが一緒に行ってくれるだろうとたかをくくっていました。
が、ハーマイオニーがすでに誰かに誘われてOKしたこと、その相手がライバル校の代表だったことがさらに不機嫌に拍車をかけました。
結局ロンはパーバティ・パチルの双子の妹パドマとパーティーに行きましたが、終始退屈そうなロンにパドマはうんざりしてしまいました。

・ホグワーツのクリスマス・ダンスパーティーのプログラム
ダンスパーティーの演目が記されたプログラムです。
最初は三大魔法学校対抗試合の代表によるダンス、その後には映画ではバンド演奏でフリットウィック先生がクラウドサーフされる場面もありました。

・光り輝くハーマイオニーとビクトール
ビクトール・クラムはブルガリアのダームストラング校の代表選手であり、クィディッチではブルガリアチームのシーカーとしてワールドカップでプレーするほどの腕前。
ビクトールはホグワーツに来たときたら知性あふれるハーマイオニーに惹かれ、ダンスパーティーに彼女を誘いました。
そのせいでハーマイオニーとロンの関係がややこしくなりましたが、その後ビクトールとハーマイオニーは文通を続けるなど友情を保っていたようです。


【第2部:ストーリー】

ホグワーツのクリスマス・ダンスパーティー関連のファウンダブルがまた出現しました。
しかしパーティー関連というだけあって、ファウンダブルはどれも楽しげで華やかなものばかり。
クリスマス・ダンスパーティーのことを話でしか聞いたことのないコンスタンスが「全部回収しなくてもいいんじゃ…」と言い出すほどですが、回収するのがプレイヤーたちの任務です。

結局ファウンダブルは回収され、クリスマスの休暇は目前となりました。
コンスタンスは妹(姉?)の家で家族とクリスマスを祝う予定でしたが、詳細はおろか妹の住所すらまだ家族から送られてきていないと落ち込みます。
そんな彼女を、ポッター家のクリスマスの夕食に誘うハリー。魔法界の英雄からのクリスマスの誘いにコンスタンスは感激しました。

※登録簿の背景は「光り輝くクリスマス・ダンスパーティーのフロアⅡ」。
第1部と同じダンスパーティー会場の別の一角です。


【第2部:ファウンダブル解説】

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・クリスマスツリー
会場に設置されたクリスマスツリー。
ホグワーツでは毎年ハグリッドが森からモミの木を切ってきて、フリットウィック先生がそれをキレイに飾り付け、休暇中に学校に留まる生徒たちの目を楽しませてくれます。
コンスタンスは装飾が苦手な母親の方針で家にクリスマスツリーを飾れず、近所の家のツリーを見て楽しんでいたそうです。

・ハッフルパフの怪獣像
会場の装飾の一部だった、翼の生えた穴熊のようなガーゴイル。
コンスタンスは小さい頃、ハッフルパフ出身の祖母の穴熊の形のブローチをくすねた罰としてクリスマスを屋根裏部屋に閉じ込められて過ごしたそう。
本人曰く、屋根裏部屋には家中の本が保管されていたので退屈はしなかったそうですが…

・光り輝くフレッドとアンジェリーナ
ロンの兄フレッドは、クィディッチのチームメイトでもあるアンジェリーナとダンスパーティーに行きました。
原作には元気を爆発させて踊る二人から他の生徒たちが距離をとらなければならなかったという微笑ましい記述も。

・冷たい魔女かぼちゃジュース
クリスマスバージョンのボトルに入った、魔法界ではポピュラーな飲み物「魔女かぼちゃジュース」。
コンスタンスの母親は魔法省から警告を受けるまで、独自にアレンジした「大人の」かぼちゃジュースを売っていたようです。
ピッカーリング家、いろいろ大丈夫か…

・魔法のクラッカー
両端を引っ張るタイプのクラッカー。
開けるとポンと音がして、中からいろいろなものが飛び出します。
飛び出す中身の例としては、登録簿の情報では「花飾りのついた帽子」「生きたネズミ」など。
別ゲーム「ホグワーツの謎(通称ホグミス)」でもクリスマスになるとこのクラッカーが登場し、微妙な造りのクマのヌイグルミが飛び出します。

・光り輝くパーバティとハリー
ハリーは初恋の相手チョウ・チャンをダンスに誘いたいと思っていましたが、ライバルのセドリックが先にチョウを誘っていたため、断られてしまいます。
その後ハリーは同じグリフィンドールの同級生パーバティ・パチルを誘ってOKをもらい、パーティーで他の代表選手とともに最初のダンスを踊りました。
ちなみにパーバティはロンのダンス相手として双子の妹パドマを紹介してくれますが、パドマは原作ではレイブンクロー生、映画ではグリフィンドール生です。

・クリスマス・ダンスパーティーのドラコ
「戦闘部隊」でもあったように、ドラコ・マルフォイは家がお金持ちなのでドレスローブも高級品。
ダンスパーティーには同じスリザリンの同級生パンジー・パーキンソンと一緒に参加しました。
ちなみに原作では、ドラコの放った歯の伸びる呪いがハーマイオニーに当たってしまいますが、ハーマイオニーは治療で歯が縮む呪文をかけてもらうついでにわざと多めに縮めてもらい、コンプレックスだった出っ歯を解消しました。


以上が「クリスマスの大災厄」の内容です。

第3作までの「勇気」「友情」重視の少年漫画っぽいアツい冒険から一転、主人公たちが大人になっていくにつれて出てくる恋愛感情のもつれなども描かれるようになった第4作「炎のゴブレット」にスポットを当てたイベントでしたね。

ハリーは初恋のこと、ロンは本心ではハーマイオニーを誘いたかったのにできなかったことなどが思い出されて苦い思いだったかも?

アンジェリーナと踊る在りし日のフレッドの姿には胸が苦しくなったファンもいたのではないでしょうか。

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