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【魔法同盟】光り輝くもの解説9:サーカスの大災厄

光り輝くもの解説第9弾、「サーカスの大災厄」。
「ファンタビ」シリーズ第2作「黒い魔法使いの誕生」のワンシーンに登場したサーカス関連のイベントでした。

!!この記事は原作のネタバレを含みます!!


【第1部:ストーリー】

サーカスのファウンダブルが出現したという知らせを持ってきたコンスタンス。
コンスタンスはわくわくしていましたが、ハリーはそれらのファウンダブルが闇の魔法使いグリンデルバルトに関連している可能性を危惧します。
ファウンダブルをあるべき時代と場所に戻さなければ、思いがけない影響が出る可能性があるため、サーカスのファウンダブルを一刻も早く回収する必要がありました。

幸い、ファウンダブルはプレイヤーたちの働きで回収され、新たな騒動は収束に向かいました。
ただ、コンスタンスは生き物のファウンダブルを檻に囚われていた不遇な過去の時代に送り返すことに心が傷んだようです。
このようなことがあるのは、特別部隊の任務のつらい一面かもしれません。

※登録簿の背景は「光り輝く摩訶不思議サーカスのテント」。
「ファンタビ」のシリーズを通して鍵を握るであろう少年クリーデンスが、フランスで一時的に身を寄せていた魔法のサーカス団のテントです。
昔のサーカスだからか、残忍で人遣いの荒い団長の下、多くの魔法生物たちやナギニは閉じ込められて見世物にされていました。

【第1部:ファウンダブル解説】

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・光り輝くズーウー
サーカスでショーに使われていた中国産の魔法生物。
驚くべき速さで走り、1日に千里を旅すると言われる生物ですが、サーカスでは狭い檻に閉じ込められていました。
ファウンダブルとはいえ、コンスタンスは冷たい檻にズーウーを送り返すことに抵抗を感じていました。

・光り輝くグラップホーン
サーカスで荷物運びやショーのために使役されていたグラップホーン。
ヨーロッパの山岳地帯原産の生物で、魔法を跳ね返す分厚い皮膚と強い力はトロールを倒すほど。

・スケンダー団長
このサーカスの団長です。
華やかなショーで見せる表の顔とは裏腹に、動物たちやナギニを手酷く扱い、クリーデンスのこともこき使っていました。
その人柄の悪さは外見ににじみ出ていたのか、サーカスの事情を細かく知らないコンスタンスでさえスケンダー団長には悪い印象を持ったようです。

・火吹き師
サーカスに所属する火吹き師。
映画では一瞬ですがテントの外の通りでパフォーマンスをし、人々を楽しませる様子が映っています。
動物たちと違って閉じ込められてはいませんが、ハリーによると人間の演者の中にも自分の意思に反してサーカスに身を置いている者もいたそうです。

・鬼
サーカスで見世物にされていた日本の魔法生物です。
コンスタンスが一度も見たことがないと言うだけあって、ヨーロッパではかなり珍しい生物らしく、見世物の中では目玉の1つだったようです。

・屋敷しもべ妖精
サーカスで使役されていた屋敷しもべ妖精です。
映画ではサーカスのテントや屋台、檻を一瞬のうちに大きな箱にまとめて荷造りをする様子が映っていました。
コンスタンスはしもべ妖精を奴隷労働の日々に送り返すことに抵抗を感じますが、ハリーはグリンデルバルトを倒すことにこのしもべ妖精が思わぬ形で関連していた可能性も考え、送り返すべきだとコンスタンスを諭しました。


【第2部:ストーリー】

サーカスのファウンダブルがまたもや出現しました。
コンスタンスは大災厄がこれらのファウンダブルを出現させたことが何を示すのか、頭を悩ませているようです。

再度プレイヤーたちの活躍により、サーカスのファウンダブルは回収されました。
コンスタンスは、大災厄はサーカスのファウンダブルを出現させることによって特別部隊の倫理観をテストしているように見えるという衝撃的な見解を示します。
たしかに今回の騒動では、例えば生物のファウンダブルをサーカスでの捕われの日々に送り返すことについて、部隊内や魔法省内でも議論が起こりました。
しかしファウンダブルは例外なく回収してあるべき時と場所に戻さなければならず、他の選択をすることは危険を伴うのです。

※登録簿の背景は「光り輝く摩訶不思議サーカスの楽屋」。
「黒い魔法使いの誕生」では、摩訶不思議サーカスのバックステージで見世物にされた生物たちやナギニが狭い檻に閉じ込められ、粗雑に扱われる様子を垣間見ることができます。


【第2部:ファウンダブル解説】

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・ピエロ
サーカスに所属していたピエロです。
コンスタンスはピエロが嫌いだと言いますが、このピエロはサーカスに送り返すのがかわいそうになるような憂鬱な表情をしていたようです。
スケンダー団長に酷い扱いをされていたのかもしれません。

・ファイアードレイク
サーカスで見世物にされていた、翼の生えた火を吐くトカゲ(通常ファウンダブル「ゴドリック・グリフィンドールの肖像画」等のコンファウンダブルとしても登場)。
映画でも描かれていた通り何匹ものファイアードレイクが小さな球形の鳥かごに押し込められており、適切な飼育がされていません。

・綿菓子の売店
サーカスのテントの外に出ていた綿菓子の売店。
生き物や人のファウンダブルと違って元の時代に送り返しても心が傷まないファウンダブルです。
コンスタンスは一瞬、この綿菓子にも悲劇的な背景がある可能性を考えたようですが、すぐに自分でその考えを否定してしまいました(何を考えたのかは不明)。

・鬼のポスター
サーカスの巡業を知らせるポスター。
第1部でも書いたように、鬼はヨーロッパではかなり珍しい生物でサーカスのポスターになるほど集客力があったのでしょうね。
ちなみにコンスタンスは小さい頃、昔のサーカスのポスターが好きだったそうですが、今回のことで前時代的なサーカスの暗い面を知り、その気持ちは薄れてしまったようです。

・光り輝くナギニ
サーカスで見世物にされていた、蛇に変身する能力を持った女性。
クリーデンスとともにサーカスから脱走した後は、彼がグリンデルバルトの側につくまで行動を共にします。
後天的に習得される能力である「動物もどき」とは異なり、ナギニの変身は遺伝性の呪い(血の呪い)によるもので、ゆくゆくは蛇の姿から元に戻れなくなる運命にあります。
コンスタンスが「ヴォルデモートが同じ名前の蛇を飼っていた」と言っているほか、「ハリポタ」シリーズで誰も言及しませんでしたし、ナギニが元人間である事実はあまり知られていないようですね。

・光り輝く河童
サーカスで見世物にされていた日本の水魔の一種。
人の生き血をすする食性のため嫌われがちで、コンスタンスはこのファウンダブルを檻の中に戻すことに抵抗は感じないようですが、小さなバスタブに押し込められたその飼育環境は他の生物たちと同じく劣悪です。


以上が「サーカスの大災厄」の内容です。

「ファンタビ」シリーズでちょっとしか映らず、ストーリーの本筋とはほとんど関係ない(今後の展開によっては関係してくるかも?)サーカスにスポットを当てた異例のイベントでしたね。

今回はむしろサーカスそのものが持つストーリー性よりは、「よくない時代や場所にファウンダブルを戻すことの是非」が主題だったように見えます。

大前提としてファウンダブルは大災厄によって作り出された幻のようなものであり「実物ではない」ため、人や生き物のファウンダブルをあるべき場所に戻すことをためらう必要はなさそうなものですが…
それでも心が傷んでしまうほど、サーカスの演者や生き物は酷い扱いを受けていたのでしょうね。

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