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【魔法同盟】光り輝くもの解説10:包囲された隠れ穴

光り輝くもの解説第10弾「包囲された隠れ穴」。
原作でもたびたび登場した、ハリーの親友ロンの実家(通称「隠れ穴」)にフォーカスしたイベントでした。

!!この記事は原作のネタバレを含みます!!


【第1部:ストーリー】

ある日、魔法省にロンがやってきて「隠れ穴にたくさんの人が来ている」と言います。
ハーマイオニーによると、隠れ穴が「第二次魔法戦争の史跡百選」としてガイドブックに掲載されたことが原因のようです。
ロンはこのことで母モリーが機嫌を損ねることを心配しますが、ハリーは大勢の意識が隠れ穴に向くことで大災厄を引きつけてしまうことを心配します。

案の定、隠れ穴関連のファウンダブルが出現し特別部隊が動くことになりました。
ガイドブックはよく売れているようでファウンダブルの出現は今後も続きそうです。
魔法史に興味のないロンは、自分のような人ばかりならこんな事態にならなかったのに、と文句を言います。

※登録簿の背景は「光り輝くロン・ウィーズリーの寝室」。
ウィーズリー夫妻と七人の子供たち(原作スタート時ではビルとチャーリーは既に家を出ていますが)が暮らしていた隠れ穴で、ロンに与えられていた小さな寝室です。
ホグワーツに入るまで友達がいなかったハリーにとっては、隠れ穴は夏休みに初めて泊まりに行った「友達の家」であり、ハリーにとっても思い出の場所のひとつです。


【第1部:ファウンダブル解説】

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・「ウィーズリーこそ我が王者」の旗
第6作「謎のプリンス」でキーパーとしてクィディッチ・チームに参加したロンがスーパーセーブを連発したとき、寮の仲間たちによって作られた旗です。
ロンはこのときのことを今も誇らしげに話しますが、ハーマイオニーには冷ややかにあしらわれてしまいました。
ちなみにこの試合前、ハリーはロンを勇気づけるため、ロンの飲み物に幸運をもたらす魔法薬「フェリックス・フェリシス」を入れたフリをしました。
しかし結果的に魔法薬を入れてはいなかったため、スーパーセーブの数々はちゃんとロンの実力によるものでした。

・光り輝く若き日のロン・ウィーズリー
ホグワーツ時代のロン。
観光客の意識は魔法戦争時代の隠れ穴に向いているので、出てくるファウンダブルのロンも当時の姿なのでしょう。
ロンは自分が実家に帰ってきたと両親が錯覚しているのではと心配しています。

・光り輝くおとり爆弾
おとり爆弾はロンの兄フレッドとジョージが発明したいたずら道具で、搭載されたラッパで大きな音を出しながら動き回り、爆発すると悪臭を放つので誰かの注意を引くのにうってつけです。
ロンの父アーサーはおとり爆弾を使って観光客を追い払おうとしたようですが、飼っている鶏を驚かせてしまい羽まみれになったとか。

・ピッグウィジョン
第3作「アズカバンの囚人」の事件後、シリウス・ブラックがスキャバーズというペットを失ったロンに譲った小さなふくろう。
ロンが大好きで甘噛みしようとしますが力加減が下手で強く噛んでしまうというかわいい描写もありました。
ロンによると、実物のピッグは今頃モリーがガイドブックの出版社に吼えメールを送るのに大忙しだろうとのこと。

・ロンのマンガの本
ロンが好きだった魔法界のマンガ「マッドなマグル、マーチン・ミグズの冒険」。
マーチン・ミグズ、フランス人だったんですね…
ロンは昔、部屋の床に散らばるこのシリーズの本を片付けるように母モリーによく言われていたようですが、皮肉にも今はその本のファウンダブルに対処する羽目になっています。

・魔法使いのチェスセット
駒が意思を持った魔法使いのチェスセット。
ロンはチェスが得意で、第1作「賢者の石」ではハリーに魔法使いのチェスの遊び方を教えました。
そんなエピソードが知られれば、魔法史好きな観光客はチェスセットのファウンダブルを持っていこうとするだろうとロンは心配しています。

【第2部:ストーリー】

前回の騒動から少し経ちましたが、ガイドブックは日刊予言者新聞のベストセラーのリストに入り、まだまだ観光客が隠れ穴を訪れていました。
ロンの母モリーは隠れ穴の見栄えを少しでも良くするのに必死なようです。
そんな中にファウンダブルもまだまだ出現しているのですから隠れ穴は大変な状況で、事態の収束に急ぐ必要がありました。

やがて観光客は減り始め、人々の注意も隠れ穴から離れ始めたためファウンダブルの出現は止まりました。
今回の騒ぎで隠れ穴は大変な状況になりはしましたが、一部の観光客が魔法戦争におけるウィーズリー家の貢献と犠牲に敬意を表するプレートを設置したらしく、ロンの両親は喜んでいるようです。

※登録簿の背景は「光り輝く隠れ穴の庭」。
ロンを含めウィーズリー家の子供たちは小さい頃にこの庭で遊びました。
ハリーも泊まりに行ったときは庭小人の駆除の仕方を教えてもらうなど、おもしろい経験をしました。


【第2部:ファウンダブル解説】

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・光り輝くウィーズリーの空飛ぶ車
第2作「秘密の部屋」でダーズリー家に閉じ込められたハリーを救出、その後ハリーとロンを乗せてホグワーツまで飛び、2人が森でアクロマンチュラに追われたときには野生化しながらも駆けつけるなど、大活躍だった青いフォード・アングリア。
ロンの父アーサーが法の抜け穴をついて改造・所有していたもので、今もホグワーツの森で野生化したままですが、ファウンダブルとしてその姿を再び見られたことをアーサーは喜んでいるようです。

・エロール
ウィーズリー家の郵便ふくろう。
原作の時点で相当な年寄りふくろうで、うまく着地できずにテーブルに落下したり道に迷ったりと、かなり危なっかしいふくろうでした。

・アーサー・ウィーズリーの納屋
マグル大好きなアーサーが数々のプラグやゴム製のアヒルなど、マグル製品のコレクションを大量にしまっている納屋。
モリーは観光客が納屋に入らないようにいろいろと守護の魔法を使わないといけなかったようです。

・隠れ穴の看板
訪問者を歓迎するように立つ隠れ穴の看板。
今では観光客のフォトスポットになっているようで、ロンは父に撮影料をとるよう提案したそうですが、アーサーは聞かなかったようです。
ちなみに英語版でのBurrowはキツネやウサギなど穴に住む動物の巣穴を指す言葉で、ウィーズリー家の語源であるweasel「イタチ」も巣穴を掘る動物です。

・光り輝く若き日のジニー・ウィーズリー
ホグワーツ時代のジニー。
ハリーによると、ジニーはモリーから観光客の誘導の手伝いを頼まれていて、自分のファウンダブルを両親のところに手伝い用に送り込めればいいのにと思っているようです。

・庭小人駆除の手袋
「秘密の部屋」でハリーも体験した、庭小人駆除に使う手袋です。
観光客が増えたことで隠れ穴の庭には庭小人が寄り付かなくなったそうで、モリーは駆除の手間が省けたことを喜んでいるようです。
ちなみに駆除とは言っても、庭小人の足を掴んで振り回して目を回させ、投げ飛ばして巣穴に戻れなくするというもの。
本気で庭小人を一掃しようと思えば、庭小人の天敵である魔法生物ジャービーを使う方法もありますが、残虐な方法であるため好まれていません。


以上が「包囲された隠れ穴」の内容です。

特定のスポットがガイドブックに掲載されたとたんに人が押し寄せるというのは、マグル界も魔法界も同じのようですね。
もし私が観光客ならアーサーの納屋をぜひ見たいものですが、モリーの魔法で入ることができないのは残念です。

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