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自動車販売店から出向してテックカンファレンスに登壇するまでの1年間の話

KINTO Technologies Advent Calendar 2021 - Qiita の25日目の記事です。

はじめに

みなさん初めまして。Tanakaです。my routeというMaaSアプリの開発・運営を学ぶために、2021年1月よりUT熊本㈱からTFSに出向し、KTCのmy route開発チームでお世話になっております。今回は、自動車販売店で働いていた元営業マンが、テックカンファレンスに登壇するまでの1年間を書きます。

【1月】SQLを学ぼう!

さて1月から上京してきたTanakaですが、
この業界では全くの新人。右も左もわからない状態でした。

右も左もわかっていない様子のTanaka


まずはアプリの管理画面開発の一端をお手伝いすることに。
熊本から来て最初に学ばせていただいたのはSQLでした。
もちろん「SQLとは?」から始まりましたが、
初心者でも分かりやすい学習サイトを教えていただきました!

SQLの学習動画をとにかく観て学ぶ

SQLを学習したサイトは、paizaラーニング
短くまとめられており、初心者向けに学習しやすく作られているので
これからSQLを学んでみたい方にオススメです。

1レッスン5分程度のpaizaラーニング

【2月】HTMLとJavaScriptを学ぼう

2月に入り、熊本に帰った際にも活用できる知識として
HTMLとJavaScriptを学ばせていただくことになりました!
両方とも「おや?聞いたことがある名前だぞ?」のレベル感でしたが
少し調べてみると、ふむふむホームページはこれで作成されているんだなということが分かりました。

HTMLに感動

HTMLは「Webページ作成入門-とほほのwww入門」で学習しました。
このサイトは、HTMLの超基本を1から勉強できるサイトで、
実際に練習問題で手を動かしながら学ぶことができました!
自分で入力した文がweb上に表示されることにとても感動しました。

JavaScriptを学習

JavaScriptの学習にはUdemyを利用しました。
こちらは有料ですが、講師の先生がセクションごとに詳しく分かりやすく説明してくれるので、初めてJavaScriptに触れる方にオススメです!

【3月】輪読会に初参加

3月になり、勉強や管理画面の作業をやっておりましたが、
KINTOの若手中心のグループから、輪読会のお誘いをいただきました。

輪読会で読んだ本

アジャイルサムライを読む中で、アジャイル開発やウォーターフォール開発とは何ぞといった開発方法の違いを学びました。これからやっていくのはアジャイル開発だというのはそういう事か。と自身の活動の理解も深まるきっかけとなり、読書の大切さを改めて感じました。

輪読会のように自分自身を高めるための会は、出向元にはない文化で
自分を高め、チーム力を高めるようなプラスな文化は、ぜひとも持ち帰って広めていきたいと思います。

【4月】ノーコードに出会う

アプリのトップ画面~ログイン画面への遷移率が低迷していることを改善すべく、ウォークスルー導入の効果検証を実施することになりました!
そして、本ウォークスルーのMOCにノーコードツールを利用してテストアプリを作成しました。

ノーコードとは

ノーコードツールとはプログラミングなしでアプリ開発やWebページの作成が行えるツールのことで、近年は大手企業でも採用されアプリを排出しているツールです。

ノーコードツールとは

数あるノーコードツールの中からAdaloを利用して、テストアプリを作成しました。

【5月】テスターを募ってアンケート実施

ノーコードツールで3種類テストアプリを作成し、どのウォークスルーが良いかKINTO内でテスターを募りアンケートを取りました!

3種類のテストアプリ

アプリごとにテーマを変えて最も利用したいと思ったウォークスルーを
選んでいただきました。

アンケート結果

結果は「お得さ」がより伝わるGreenが多くの方に支持されました。
アプリを利用するメリットがより明確に伝わるほうが、
このアプリを使ってみたい!に繋がることが分かりました。

【6月】ノーコード開発とユーザーニーズ調査

ユーザーニーズ調査

6月はアプリのリニューアルを検討するために、
足を動かしながらユーザーニーズ調査を行いました。

LUUP調査

ミーティングなどで、「ユーザーはこんな事を不便に思っているんだ!」
「こんな情報が欲しいんだ!」という仮説を立てても、実際に朝活や1日乗車券を利用してユーザー体験してみると、真のニーズは違うところにあることが多いことが分かりました。
実際に体験した感想を踏まえつつ、仮説を更新していくことで、より精度の高いユーザーニーズをもとに議論することができました。

自分の目で見て体感してみると、より深くユーザーの気持ちが分かるのですね!

ノーコードで自社アプリ開発スタート

ノーコードについて出向元のUT熊本に情報共有をしたことをきっかけに、
ノーコードツールで自社アプリの開発がスタートしました。

アプリリリースまでのステップ

エンジニアのいない企業でも、ノーコードを活用すれば
アプリ開発もできるような時代になりましたね!

【7月】ウォークスルー導入-準備編-

7月はこれまでにアンケート等でテストを実施しながら、粛々と進めていたウォークスルーの最終調整を行いました。

導入したウォークスルー

一つ一つのスライドの想いをユーザーに伝えるために
クリエイティブの方々にご協力をいただきながら、細かい調整をしました。

【8月】ウォークスルー導入-結果編-

ついにウォークスルー導入!

いよいよウォークスルー導入開始。
果たして改善はできているのか、、、!?

ウォークスルー導入効果

導入前よりログイン画面までの遷移率が伸びていました!
5月にテストとアンケートを実施したことが結果につながりました。
今後も継続してデータ取得分析しながら、より効果的にログイン率を改善する方法を模索していきたいと思います。

自社アプリをリリース

ウォークスルー導入等と並行して、熊本のメンバーと開発を進めていた自社アプリをついにリリースすることができました!

アプリ紹介

主な関わり方としては、開発するためのノーコードツールの選定や使い方等で携わる程度でしたが、熱い想いがこもった素敵なアプリをリリースするに至りました。実際にアプリストアで見たときは、本当に感動しました。

【9月】Facebook APIに触れる

アプリリニューアルの可能性を広げるために、
Facebook / InstagramのAPIで何が取得できるのかを調査しました。

Facebook / Instagram Graph API

当初は、そもそもAPIって何だ!?という状態でしたが、
実際に調査して触れることで、APIがあることで簡単に他サービスとの連携ができるようになる素敵なものであることが分かりました。
また、最近Facebook APIの規定が変わったこともあり、取得できる情報が制限されるようになっていて、どんどん個人情報等のコンプライアンスに厳しい世の中になっていることを感じました。

【10月】社内でノーコードについて語る

KTCのモバイルチームの勉強会の中で、ノーコードについてまとめて
情報共有をしました。

勉強会資料

ノーコード業界の情勢であったり、自社アプリをエンジニアなしでどう作成したかをKTCのモバイル開発チームの皆さんに共有することで、改めて自身の活動を振り返る機会となりました。
また、現役のエンジニア目線でのご意見もいただくことができ、
一つの経験を、また違った捉え方で見ることができました。

【11月】ノーコードテックカンファレンスに応募

同じチームの先輩からのおすすめで、ノーコード業界最大級のテックカンファレンスである『No Code Summit2021』のライトニングトーク枠への応募をしました!

No Code Summit2021

登壇枠が3枠と少ない応募枠でしたが、無事通過してライトニングトーク枠を勝ち取ることができました!初のライトニングトークに内心ドキドキしつつ、本番に向けて多くの人に興味を持ってもらうために資料作りに励みました。

【12月】ノーコードサミットに登壇

いよいよノーコードサミットのライトニングトークに登壇しました!
テーマは「営業マンでもできるノーコードアプリ開発
これまでにやってきたノーコードでのアプリ開発の経験を発表しました。

オンライン登壇するTanaka

人生初のカンファレンスでの発表となりました!
こちらからは見えないものの、300~400人の人たちが
自分の発表を聞いていると思うと、非常に緊張しました。
しかし事前練習をしていたおかげか、持ち時間いっぱいで
ノーコードに対する思いの丈をお伝えすることができたと思います!

今後の人生でもこのような場に登壇する機会はなかなか無いと思います。
他の人にはできない、大変貴重な経験をさせていただきました。
登壇までにご協力いただいた方々や、きっかけをくれた先輩、
私の発表を視聴してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

おわりに

自動車販売店から全くの異業種であるKINTOテクノロジーズで1年間活動をさせていただきました。冒頭にも書きましたが"右も左も分からない状態"からTFS/KTCの皆さんのおかげで、年の暮れにはカンファレンスに登壇するに至るまでになりました。
この1年間の経験をさらに自分の中に深く落とし込みながら、TFS/KTCの事業により貢献できるよう、より一層成長できるように頑張っていこうと思います!

当社では、トヨタ車のサブスク「KINTO」等の企画/開発を行っており、エンジニアを募集中です。
KINTO Technologies コーポレートサイト


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