孤独

人生の悩みは究極的には孤独に行き着くのではないか。孤独なら人間関係の悩みは生まれないが、それは死んでいるのと同じようなもの。孤独が好きな人もいるかもしれないがそれは勘違いのような気がする。ひきこもりと言われる人でも、漫画、ゲーム、インターネットなしで過ごすのはかなりきついのではないか。

ブラック企業がなぜつらいか。ブラック企業は人を孤独にさせるからだ。業績に注目すると、いかに客を効率的にさばくかを重視するようになり、人とのつながりが希薄になる。長時間労働自体がつらいというよりは、長時間会社に縛られることによって、プライベートなつながりが手薄になって孤独を感じるのがつらいというのが大きいのだろう。

上司に怒られてつらいのではない。むしろ怒られるくらいならまだマシだ。怒られることによって、自分には社会とつながる能力がないではないかと感じるのがつらいのだ。

マウントをとって気持ちいいのは、褒めてくれる人たちとつながりを感じるからだ。だから人はマウントを取りたがる。上手なマウントの取り方講座には群がる。

マウントは本質ではない。本質は孤独を回避したい欲求だ。孤独を回避したいから、マウントをとりにいこうとする。マウント合戦している間は孤独を感じずに済む。

多くの人が勉強を嫌うのはなぜか。勉強するよりも孤独を解消する楽な手段があるからだ。漫画、ゲーム、インターネットなど。だから本気で勉強しようとするなら勉強仲間をつくったほうが遠回りに見えて近道かもしれない。勉強をすれば、勉強の成果を報告し合うことができて、孤独を解消するシステムになるからだ。

なぜ人は人を嫌うのか。嫌われる人は、孤独をつくっている人だ。あいつは俺を孤独にしようとしている。と、思われるような人だ。

なぜ人は自殺するのか。社会的な孤独よりも、物理的な孤独のほうがマシだと考えるからだ。

人は孤独を解消するために、解消してくれる人をテーマ別に奪い合っている。それが会社であり、家庭であり、また別のコミュニティであったりするかもしれない。

このような奪い合いが社会の対立を生み出している。別のコミュニティを批判することで、自分に賛同して長く付き合って、孤独を埋めてくれる人を求めている。

SNSの流行、炎上などの現象はそのためだろう。

noteに意見を書く人は自分を含めて、賛同してくれる人たちとつながって、孤独を解消しようをしているのかもしれない。


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