男性ブランコ「やってみたいことがあるのだけど」を見て感じたこと。

いく日々の  記憶の袖引く 残り香たち
おばけでもいい  消えないでいて


素敵なライブでした。

冒頭こんな展開をするのか!という驚きがあり、そこからずっとワクワクしながら見ていた。どのネタも面白くて、最後までずっと笑いっぱなしだった。
チケットの抽選が全落ちしたときはちぎれるくらいほぞを噛んでいたけど、配信で見ることが出来て良かった。ありがたいことです。

生きていると何かに縋りたくなる時がある。
親にも悪魔にも幼なじみにも研究の結果生み出された危ないブツにもなかなか厳しい状況下にいる画家にも得体の知れない服屋にも縋りたくなる。

「やってみたいことがあるのだけど」が私に笑えるって感じの面白さだけでなく温かい気持ちをもたらしてくれたのは、何かに縋って生きることがお笑いとして公然と受け入れられる場だったからなのかもしれない。
こういうのはストレートに書いたり話したりすると説教くさくなって聞く気が失せちゃうしまう話だしね(このnoteもきっとそう。ごめんな)。

溺れたら藁でさえ掴もうとジタバタするのが人間なんだろうと思う。無様かもしれないけど、でもそのくらい足掻かなければ何も得られないし生きて帰れない。

日々の退屈とか疲弊に溺れて死んでしまわないように、お笑いでも何にでも縋って生きたい。

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