チキンが棒に刺さっている

PS4のスパイダーマンを手に入れたのでプレイしている。ニューヨークの街をクモの糸無限に使い放題にぶら下がりながら移動したり飛んだりできるので、各地に点在する、いつもならゲーとなるところの、やりこみ要素のひとつ、主人公がスーツに着替えるたびに置き忘れていたという設定の、バックパックの回収が、まったく苦でない。バックパックは街中に全部で50コあるらしいのだが10コ置き忘れた時点ですら気の引き締まらない男にヒーローが務まるのか?

スパイダーマン:ホームカミングを観た。ネタバレをします。いくら主人公が軽率なティーンエイジャーだとはいえノリが軽すぎる。ヴィランであるバルチャーが、主人公が想いを寄せるクラスメイトの父親であることが判明するくだり、あれは何ですか?ふつう、主人公は葛藤すると思うんですよ、ヒロインのお父さんが悪人だなんて。そしてその悪人が悪事を働く理由も、純粋に家族のため、アベンジャーズの戦争によって仕事を失った男が、家族を食わすために悪事に手を染める。愛なんです。正義と悪、ふたりのヒロインを思う気持ちがリンクしてしまうんですよ。ヒーローはさぞ葛藤しますよね。でも違うんですよ。バルチャーは言うんですよ。

「おまえスパイダーマンだろ。今回は見逃してやるから俺の邪魔をするな。娘の彼氏だからって次は容赦しないからな」

1分ほど葛藤

スパイダーマン「悪は許さねえ!!!!!」

バルチャーをボコボコにしたピーターパーカーは上機嫌で学校に向かい、父親の逮捕で転校を余儀なくされ泣いているヒロインに声をかけるんですよ。
「大丈夫?つらいね」
「うん、ぐすんぐすん、さよなら」
ヒロイン退場!おわり!本当みんな人のことどう思ってんだよ、最終的に倒すにしても経るだろ色々、経ろ色々、そもそも次会ったら殺すって元々戦ってるんだから何の脅しにもなってないだろ。バルチャーもバルチャーなんですよね。

パッセンジャーを観た。ネタバレします。地球から120年かかる惑星に移住するため宇宙船の冬眠ポッドに入った主人公が30年で目を覚ましちゃうというやつで、面白そうでしょ。序盤 主人公が目を覚ますところから始まるんだけど、これ予告編では主人公とヒロインのふたりが登場してるんだよ、だからヒロインはいつ起きるんだろうって思ってたら一向に出てこず。あらゆる方法を試したが地球に帰る方法も冬眠に戻る方法も無いと悟った主人公は、宇宙船の中でひたすらに孤独をこすり続ける。1年くらい経ったとき、他の乗客の寝顔を眺めていると、めちゃくちゃ好みな女を発見。こいつと過ごせたら、楽しいだろうな…
ひたすら葛藤するも、主人公は誘惑に負け、そもそも残り90年も我慢できるわけないんだけど、ヒロインを起こしてしまうのです。そんな展開なのかよ!
なんか倫理に迫った風ではあるんだけど、確実に許されないし、寂しい気持ちはもうめちゃくちゃわかるけどやっちゃだめだろ。ひとりの人間の人生を勝手に決定してしまった男はそんなに後悔するわけでもなく、セックスなどをし、バレたら少し反省して、最終的にLOVEになった2人は宇宙船の中でふたりきりでその生涯を終えました。宇宙を巻き込んだ壮大な設定はこの異様なロマンスのための舞台装置に過ぎなかったのか。こんだけ能天気な映画ひさしぶりに見ました。

前から歩いてくる男性がからあげ棒を食べていて、彼の向こうからさす太陽光を、逆光で真っ黒になった彼ごしに浴びることで、自分も太陽光と共に全身でからあげを摂取したかのように思える。

近くのスーパーでは夕方以降になるとパンや惣菜に半額シールが貼られていき、バイトに行く途中に寄ってはみるものの、半額のパンを1個レジに持ってって54円になりますとか言われるの恥ずかしすぎなので、定価のクリームパンとコーヒーなんかをセットにして結局300円くらい払って意味ないやつに名前をつけました。ベーグルです(意味がない為)




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