感覚で面白い事


最近はこれが面白い。たとえば山田という人が「山田です」と名乗るのは理にかなっているようで、ぜんぜん意味がわからない。雨が「雨です」と言っているようなものである。名前を名乗るのは人間だけだから、生物学的に見れば名前なんていうのは元々おかしなものだ。そう考えると挨拶もおもしろい。「こんにちは」が一番おもしろい。そんな言葉ないだろ 中畑清が中畑清ですと名乗るなよ 本当に中畑清なのに というわけのわからない感情が産まれてくる。

あと、もうひとつ感覚で面白い事として、例えば新規開店した食事チェーン店があったとして、『祝 開店』なんつって花環なんかが飾られているじゃないですか。1ヶ月ほど前からオープン日が告知され、ようやくオープン初日。そのオープン初日に、その店でメシを食っている人たちって、何だかゲームのキャラみたいに見えませんか?

別にミーハーだとけなす意味ではなく、何というか社会の動きというか経済の動きを、自分のために可視化してくれている存在のように見えるのです。たとえば3月18日にオープンだとして、今まではひとりもいなかったけど3月18日だから、オープンしたから、客がいるわけです。そこに何らかのチュートリアル性を感じるのです。

もっと大きく言えば、地域で夏祭りが開催されたとして、そこに人ってたくさん集まるじゃないですか。もちろん僕も行くんですけど、その人だかりを見ると、孤独を感じるというか、頭に地球が思い浮かばれるのです。本当にこの人たちは全員、夏祭りに行くために夏祭りに来たのか?という。もしかして、この世ってただの作られた仮想現実なのでは・・・?と結局その着地をしてしまうのかよという思考が生まれ、急に世の中は全部かんたんに思えてきて、でもなぜ牛丼を300円で売れるのかが分からないままなのです。だからこの世は意味がわからないのだ。

もしかしたら、『世界作り選手権』にて入賞を果たした”宇宙”という作品をわれわれは生きているのかもしれない。そんなこと微塵も思っていませんが、たとえば世界5秒前仮説とか、仮に本当だとしてもそれが何だというのですかね。わたしは主体性が無いのでそうだと助かるくらいです。自身の罪悪感を薄れさせるために運命を信じています。あとトイレでしょんべんしてジャーって流す一連の動き、あれ人間で一番かっこいい動作だと思いますね。無駄がない

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