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エネルギー白書を読んでみる【vol.5】

第3部 2021年度においてエネルギー需給に関して講じた施策の状況
第3章 再生可能エネルギーの導入加速~主力電源化に向けて~ 
第3節 次世代電力ネットワークの形成
より

系統制約の克服

 系統の増強には多額の費用と時間が伴うため、まずは既存系統を最大限活用してくことが重要となる。「日本版コネクト&マネージ」を具体化していくために以下の取り組みを進める。

(1)想定潮流の合理化

 過去の実績をもとに実際の利用率に近い想定を行い、より精緻な最大潮流を想定して送電線の空き容量を算出する。
これにより、実際の空き容量いっぱいまで接続が可能となる。

(2)ノンファーム型接続

 早期の再エネ導入を進める方策のひとつとして送電線混雑時の出力制御を条件に新規接続を許容する「ノンファーム型接続」を導入する
(空きのない基幹系統に限定して2021年1月より開始)
今後は、下位のローカル系統や配電系統への適用が課題となる。

(3)N-1電制

 落雷等による事故時には電源を瞬時に遮断する装置を設置することを条件に、緊急時用に確保している送電線の容量の一部を平常時に活用する。



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