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176年収300万円で心の大富豪


結論、わかるけどここまではなりたくないな、という内容ではありました。
私はお笑いが好きで、著者のサバンナの八木さんも好きです。ブラジルの人聞こえますかー?の逆をやる芸人さんです。最近テレビではめっきり見かけなくなり、相方のサバンナ高橋さんはよくテレビでお見かけします。この二人はともに立命館大学卒業でしっかりお勉強もされていた方ではあるんです。
さて、八木さんですが最近の仕事は専ら営業でイオン等の大型ホールでのイベントが多いそうで、持ち前の腰の低さで吉本の社員さんからもクライアントさんからも人気があるそうです。例えば、八木さんは営業先に着いたらなるべく早く衣装に着替えるそうです。理由はバックヤードにいるクライアントの方たちはステージの八木さんを見ることができないから。一秒でも早く皆が知る八木さんのスタイル、テンションになってバックヤードにいる時から本番のように振る舞うのだそうです。また飛行機の移動の時はタレント面して帽子を目深にかぶりマスクをするのではなく、まず吉本の社員さんに「ちゃんと八木到着してますよ」と顔を見せる、気配を消さないことを意識しているそうです。飛行機移動だともし芸人さんが遅刻するとアウトなので社員さんがピリピリしている、なので商材である自分の存在を示すのだそうです。ようするに心配りですね。
さて、この書籍では八木さんの生活スタイルが書いてありますが、ここまでは嫌だなというものはありますが、トータルして言えるのは「人と比べない」ということでしょうか。
これをしなくなった瞬間、資本主義においては負けを認める、ということにもつながる気もしますが・・・。そのバランスの真逆の話をしているように感じました。
子ども部屋、昔はベッドがあってマンガがあってCDコンポがあってテレビがあってパソコンがあって、結構スペースがいりました。でも今はタブレットで全部いけます。だから2畳で良いです。(この節が一番爆笑ポイントでした。極端なことを大真面目に説いているところがです)
他には出張は旅行と思うこと、というのがありました。必ず前乗りか後泊するそうです。しかしここでも極端な話がありまして、地方で一泊2食4500円の宿を見つけたというのです。この時世激安なわけですが、その夕食はご飯と焼きそばだそうです(笑)
この極端さが八木さんを八木さんたらしめている点なのですが、服装も4日同じ服を着ていれば相手が飽きる、というものもありました。2日目は「お前昨日と同じ服やんけ」と突っ込まれる、でも3日4日経つとそういうもんだとスルーされるわけです。スティーブジョブズ方式だそうです。かくいう私もスーツはほぼ紺色と決めています。もちろん1着しか持っていないわけではないですが、清潔感があればそれで良いかなと。なのでこの内容はなんとなく共感できました。
ウイスキーが高くなってきていますよね、山﨑、白州なんかはバーで飲もうとすると一杯2200円とかもざらです。ウイスキー好きの八木さんは白州の空き瓶にトリスをいれて飲むそうです。3杯目からは酔うててわかりませんよ!みたいな。
最後に勉強はコスパが良いという内容もありました。さすが立命館卒、FP2級を勉強して取得したり小規模企業共済にきっちり加入したりと、おそえる所はおさえています。学ぶことに面白さを覚えたら無敵かなと思います。その最たる例が読書でしょうし、本一冊、テキスト一冊で済むわけですので。これはまだまだ私は体現できていないです。
ハワイに行ったと思って目を瞑ってハワイアンミュージックを聞くだけではさすがに満足できないですし、スーパーの半額シールは侮れない!と息を巻くのもちょっと違うかなとも思うのでここまではなりたくないな、というのが総評です。あとは人間の欲求の上位に承認欲求というものがあるわけですから、そことのバランスつきあい方という意味で参考になる書籍でした。

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