緊急事態宣言下における本音

1月13日、大阪にも緊急事態宣言が発令され、本日14日から、我々も夜20時までの時短営業をすることになった。もっとも、私自身、今日から2連休のシフトを組んだため(特に予定はない)、まだ時短をしている実感は無いのだが、それでも近隣の飲食も同様に時短になり、今日以降の夜ご飯が毎日ローソンに依存することになりかねないので、近所のスーパーでアルミ製の両手鍋と雪平、無洗米2キロを買って自炊の準備をしてみたりした。アルミの鍋を買った理由は、いま家にある鍋でカレーを作る際、一般的なルーの出来高6人前を一回で仕込むにはサイズがギリギリで作り辛いことと、アルミという素材が、ちゃんこ鍋っぽくて何か好きだからだ。noteにおける私の名前からもわかるように、私は子供のころ相撲が好きだった。相撲部屋で下っ端の力士たちがなぜかまわし姿で作るちゃんこ鍋に無性に憧れたものだ。

今回の緊急事態宣言において、前回よりも我々飲食店がやり玉に挙げられている。感染経路として、大人数での会食や飲酒が原因となることが多いのだそうだが、飲食従事者としての実感はよくわからない。それが事実なら、まず飲食従事者に陽性者が頻発しそうなものだが、うちの店では一人も出てないし、他店でも陽性者が出ることはあるにはあるが多くない。ホリエモンあたりが言っていたけど、飲食業界というのは個々がバラバラで統一されていない。ある種の結束力がなく、お互いが競争相手としてしのぎを削りあっている。競争自体はどんな業界でも存在するが、いざという時は団結して声を上げる。そしてその声というのは政治家を選挙で支える票であり、それぞれ自身の支持母体となるような業界団体を持つ政治家たちは、彼らの声を無視できない。国交省が観光業を守るため、自身の票を守るために強引にGOTOを打ち出すみたいな、そういう関係性が、我々には無い、ということがよく分かった。

どうであれ、飲食店全体の売上の減は防ぎようがなく、つくづく我々は政治の中で生かされているということを思い知らされた。自店舗や、会社の努力だけではどうにも抗えない状況の中で、粛々と営業を続けていく。そのことがどうにもストレスである。いっそのこと止めてくれ、休業させて、代りに給料保障しろよとマジで思う。こんなことを言うと、いやいや、今できることを一生懸命やろうよ、とか、コロナに負けるな、とか無理やりポジティブな思考に切り替えさせられそうだが、この1年、私のような立場で飲食をしてきた人間の、得体のしれないストレス、つまり仕事の楽しみや醍醐味なんかを奪われたと感じている人は少なくないと思う。ウチの会社でも、先輩も後輩も退職者が出ている。今までこの仕事のどこに楽しみを感じてきたかはそれぞれだと思うのだが、この1年で確実に奪われた人たちはいると思う。どちらかと言えば、会社以外に、自分の好きなことや大切なものを抱えている人の方が柔軟に対応できていると思う。

私と言えば、ここ数年の会社や仕事に対する不満や迷いは大いにあったと言っていい。その原因は休みも少なく働いて日々のストレスを肉体的にため続け、やがて精神的にもイライラと不満が溜まっていくことだった。要は身体が休めなくてキツかったということだ。ところがこのコロナ禍で、去年4月の休業要請により1か月もの間休んで、営業が再開しても客数が減っているのでシフト負荷も少なく、毎月公休全部取得できるような状態で仕事をしてきた。おそらく、この仕事を始めてバイト時代を含めても最も労働時間の短い1年だったはずだ。幸か不幸か、この十分な休みが、私には必要だったのだ。正直言って4月の長期休みは有難かったし、営業再開したときは少し気が重かった。

ところが、十分に身体が休まると、今度は刺激が欲しくなる。張り合いのある仕事がしたくなるもので、それが無い今の現状もストレスに感じてしまうのだから我がままなヤツだと思う。同じ飲食でも、個人でやっている人含め、経営者の人たちとはやはりこの事態の受け止め方が違ってくるだろう。ニュースやなんかで、時短営業を強いられて店が潰れてしまう!と嘆いているインタビューをよく見るが、それはこの国の飲食従事者全員の総意ではない。我々のように社員として会社が守ってくれる状況にある人は、自店舗の売り上げが減ったからと言って即失業するわけではない。むしろ労働時間が短くなって喜んでいる人も絶対にいるはずだ。この非常事態において、自分がどう社会で生き残っていくか、自分の生活水準を守っていくかは重要なことである。私は運よくこの会社に出会い、18歳から自分の労働力を会社に捧げてきた。いや、こんだけ働いたんだから感謝しろ、守れよ、とまでは言わないし、今は会社に不満はない。そしてこの会社は東証1部に上場し、資金調達等の面でも、小さな飲食店とは比じゃない安定感を得ている。そこに所属している以上、今はそのパワーに存分に頼らせていただく。商業高校を赤点連発で何とか卒業して、飲食という職種に就きながらこの状況下でも安心して生活しているのだから、つくづく学歴の価値が僕にはわからない。

ところが昨日、そんな我が社の安定を揺るがしかねないニュースが流れてきた。それもネットのニュースが初見だったのだから、経営幹部は情報を隠していたのだろう。別にそれは構わないけど。

ニュースの内容は、ウチの会社の店で働くアルバイトが、シフトカットされた分の給与を全額保証してほしいと組合を通して訴えてきたことだ。私がこのニュースを知ったときは勤務の合間の休憩時間の終わりころ、最後にタバコを一服している最中で、他の店長たちとのグループLINEで流れてきた。目を通すと夕方のニュースでアナウンサーが店名を上げて報道している。これを見たときは、さすがにヤバいと感じた。直後に上司から全社員に向けてメールで報道に関して連絡が来て、現在は声を上げたアルバイトとの間で交渉が行われているという。

仕事が終わって、ネットニュースに出ている今回の件に関するすべての記事と、それに対する掲示板の書き込みを読んだ。掲示板の意見のほとんどが、アルバイトのくせに勘違いするな、保証する必要などないというものだった。ウチの会社に対して、ブラックだ、とか不法就労だとかいうアンチの意見はほぼ見られない。私はそれが意外だった。誤解を恐れずに言えば、世論は会社の味方をしてくれていると感じた。ネットの掲示板の書き込みがすなわち世論である、というふうに割り切れないが、その意見に対するいいねボタンもアンチに対して圧倒的に多いのだ。

アルバイトの給与保障に関しては、店長である私もダイレクトに対応する案件である。そして現に、私自身声をあげたアルバイトが所属する店舗の店長と、同様の対応方法をとっている。

このアルバイトをA君とする。A君は7年もの間アルバイトをし、月に18万ほどの給与をもらっており、それがこの状況下でシフトが削減され、5万ほどの給与になってしまったらしい。僕自身この会社で10年アルバイトをし、給与もA君と同様くらい得ていた。それを踏まえて、A君が店においてどのような存在だったかは想像がつく。おそらく、時間帯責任者として、日々の営業の中心におり、レジ締め、クレームの一時対応や、発注や棚卸くらいまでやっていたのかもしれない。年齢も28歳ということで、周りのスタッフのほとんどが年下で後輩だろう。スタッフ同士の関係性までは読めないが、7年もいれば居心地のいい環境は整っていたはずである。自分の意見や判断は正しいものとして、社員含めて周囲を納得させるだけの存在感があったのではないか。だからここで気になるのは、この案件が、A君単独の意思で動いたことなのか、後輩スタッフも巻き込んだ上で代表してA君が声を上げたのかどうかである。前者の場合、この手の問題は店長と1対1で収まる気がする。そこで出た答えがA君にとって納得できないものだとしたら退職するだろうし、店長的にはやっかいな問題がボヤのうちに鎮火できたと感じるだろう。しかし、今回のように組合に話を持ってく時点で、A君にはかなりの勇気と決断が必要だったと思う。それを後押ししたのが後輩スタッフとの団結だったのでは。私がアルバイトをしていた時点で、組合を通じて何か意見するという発想自体が無かった。そして、それがここまで大きく報道されてしまうということも考えつかない。しかしA君は、この状況を読んでいたのかもしれない。それこそ世論を味方につけて、全アルバイトを救えることを想像したのかもしれない。その考えを、私は全く否定しない。有事と言われる今の状況下で、どこから、誰から守っていくべきかを考えたときに、偽善的ではあるが、私は弱い立場の者からであると思う。実際に、去年の休業の際に、社員は有給消化で給与を保証、アルバイトも有給を消化することを自店舗のスタッフに勧めた。これは店長によりさまざまで、もちろん、有給消化はするなと言った店長はいない。ただアルバイトにも有給があることを知らないスタッフもいる。そういったスタッフ全員に積極的に有給を勧めたか、情報だけ伝えたかの温度差はあると思う。売り上げがないのに全スタッフがバンバン有給取得したら、さすがに会社も持たない、というのももちろん理解できる。私自身、バイト時代に有給を使うなんて考えたことが無かったし、社員になってからも、法的に認められた制度であっても、有給取得するような社員は会社の利益を圧迫する愚行だと、本気で思っていた。私と同じように考えていた社員はきっと多かったはずだ。少しずつ世間の価値観や、会社の変化に触れる中で、考え方を見直していき、このコロナ禍で決定的に変えた人もいるだろう。私のように。

A君について話を戻すと、今回の件でA君の主張が通った場合、全てのアルバイトに同様の保証をすることになるだろう。それに伴う出血は会社にとってかなりのダメージだ。確定していないシフトをどう定義するのか?という議論はルールさえ決めてしまえばどのスタッフも同じ計算式で算出できるだろうが、ルールの決め方は法律の中にそのヒントがあるのか、この非常事態でどの部分が適用となるのか、難しいことは間違いない。払うか、払わないか、という2択で決着するのか、全額か、何割かで落としどころを決めるのか、私にはわからない。そして、今はまだ安心している私自身も、この状況が長引けば、いよいよ失業のリスクがあることを頭に置いておかなければならない。決して現状を楽観視しているのではなく、まだ飲食業界の危機感がリアリティをもって私に迫っていないだけのことである。2回目の緊急事態宣言もまだ始まったばかり。分科会の尾身会長は、この状況が改善されなければ更に強力な手段、休業要請、緊急事態宣言の延長もあると言っている。そうなったときに、私もうかうか風俗に行っている場合じゃなくなるかもしれない。

大阪に引っ越して半年以上たち、なかなか自分の理想の性的な遊びに出会えず、シコってばかりの日々。突然のPornhubの大幅な動画削除。自身の性癖を100%で検索かけても理想の動画に出会えない日々。この非常事態宣言をPornhub無しでシコるなんて、中学生みたいに同級生で妄想させる気か!と怒りに震えて瞳とチンコの先から涙を流していると、大阪にとんでもない店が存在すること知ったのです。何がとんでもないかというと、冷静に考えてこれはほぼ援助交際じゃないかということです。

今まで散々語ってきたメンズアロマも、女性にお金を渡してマッサージ以上のことを望むという点は同じです。しかし、この度出会った店のシステムは何というかもっと直接的であるのです。

まず、店にLINEで女子の指名と時間、コスプレの予約をする。私の性癖の一つにコスプレというのがあるので、ここはいい店です。そして女子と表現したのも理由があって、ここで働く女の子の平均年齢が以上に低いということがある。基本、18歳か19歳で、ここに風俗店特有の嘘は恐らくない。中には18歳になったばかり、つまりは高校3年生に該当する子も多数いる。まさに女子である。法律上、高校に通っていなければ18歳になった日から風俗で働けるようだ。僕自身、18歳の誕生日に速攻でレンタルビデオ屋に行ってエロビデオを借りようとして、店員に18歳でも高校生にはお貸しできませんと断られたあの屈辱を思い出した。

で、予約が済んだら指定のホテルにチェックインする。このホテルがまた謎めいていて、ラブホテルでもなければビジネスホテルでもない、何とも言えないシステムなのだ。まず、チェックイン時には偽名(店で指定された名前)とコース時間を告げる。60分で1500円。ラブホテルで言うところの休憩にあたるのだが、割安である。また、ラブホテルの場合は夜22時以降は休憩不可で強制宿泊、そのためデリヘルを深夜に利用した場合、プレイ料金にプラスしてホテル代が5,000円くらい乗っかてしまうことも少なくない。ここのホテルはそう言ったことはなく、いつ行っても60分1,500円だ。というかここに宿泊している人は皆無だと思う。料金が割安なのに対して、部屋は非常に清潔に管理されており、お風呂もビジネスホテルにあるようなユニットバスではなく、普通に綺麗なマンションにあるレベルの快適なものだ。マットやスケベ椅子のような設備はないが。ベットはダブルベット、なぜかかけ布団は棚の上に畳まれておかれており、ベットの上には大きな枕があるだけである。壁掛けの大きめのテレビもあり、通常ビジネスホテルでは1,000円のカード購入で視聴可能な所謂ペイチャンネルも、無料で見放題で、女子が到着するまでエロビデオで気持ちを高ぶらせておくというデリヘルあるあるも可能だ。昔、デリヘルで女の子の到着を待っている間、その日たまたまテレビで放映されていたその当時全ての男子を虜にした佐々木希の可愛さだけが強調されたB級の映画を見て、デリヘル嬢への期待感を地獄のように上げてしまい、実際到着したデリヘル嬢との高低差に絶望したことがありますので、到着までのAV鑑賞は冷静さを持って挑まなければいけませんが、この店、佐々木希とは言わないまでも、その辺のAV女優とだったら十分勝負できるくらいのレベルの女子が存在します。

この店、表向きはリフレという、マッサージでもなく、ただ女子とお話ししたり添い寝してもらうくらいのソフトな内容なのですが、実態は女子との間で金額交渉の末、何をするかを決めます。その内容は手コキから本番まで、メンズアロマにも本番可能な女性はいますが、その確率は圧倒的にこちらの方が高いのです。そもそもメンズアロマは手コキすらしてくれない場合も少なくないのですが、この店はオプションありきなので、抜けずに帰るということはありません。なので、店を通して女子とホテルを紹介され、あとは勝手にしてください、というスタンスのためやってることは援助交際と変わらないというメンズアロマを凌駕するグレーな業態なのです。グレーなもの好きの私としてはすっかり気に入ってしまい、何度か通うようになりました。その中で数人の女子を指名し、やはり平均点は高く、店舗ホームページも信頼できる内容となっています。いくらで何ができるかは女子によって様々ですが、女子のレベルとコスパ、交渉の成功確率を思えばメンズアロマよりも利用価値があるものに出会ってしまいました。この緊急事態下で、やはりそういう店も売り上げ減は免れないでしょうし、何より働く女子たちは、オプション代は全額彼女たちの懐に入るのですから、守ってあげなければなりません。ここのホテルの利用者は100%風俗利用のため、受付ロビーにはデリヘル嬢と手をつないでチェックインしているおっさんや、私のように一人でチェックインするおっさんが一堂に会しています。この辺がラブホのチェックインのようなプライベートの保護が無く、自身の好みのタイプや性癖を他の客にさらすことになりますが、慣れてしまえばロビーでもイチャつく猛者にも出会えます。こういうおっさんたちが救う命があることを思えば、以前、ナイナイの岡村がオールナイトニッポンでした発言も許せるというものです。

今回は久しぶりすぎていろいろ危険な内容を含みますが、あくまで個人の見解によるものです。

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