余白の無い時代

最近テレビ番組のオープニングが短くなったりカットされているなと思う事がある。
かつては15秒から長くて1分近いものがあり、その音楽や映像で番組が始まるワクワク感があった。笑っていいともやズームイン‼︎朝!、フジテレビ系列のニュースのかつてのオープニングは子供時代胸が高まった。

何かと無駄を省くことや速さが求められる時代だ。オープニングが省略されていくのは仕方ないことなのかもしれない。しかし本編に入る前の余白が僕は好きだった。

余白といえばコロナでオンラインの世の中になったり人と直接会う事が減ってそれらが消えている気がする。

例えば会社。以前は仕事終わりに飲みに行ったり歓送迎会などがあったがコロナの世の中でそれらが無くなり職場の人と仕事以外でしっかり話す機会は格段に減った。喫煙者は喫煙所で話しているが、楽しそうな笑い声が聞こえてきても社内では数少ない非喫煙者の自分は何が起きているか分からない。

オンライン会議。時々会社の外で人と話す機会があるが会議の時間になったら集まって終われば解散してしまうためその前後の雑談や空気感で相手をよく知る機会も奪われたように感じる。

それらが煩わしかったり苦手な人にはいい世の中だ。自分も得意な方ではないから時々一人になりたいと思うこともあるが元来そういう事が好きな人間ではあるので寂しい気持ちはある。

実は人間にとって余白というのは大切なもので人は余白で親交を深め分かり合ったり、恋が生まれていったのではないかと思う。

余白の無い時代がいつまで続いていくのか分からない。人類はこの時代に慣れ切ってしまうのかもしれない。それでも僕は余白を楽しむ気持ちを忘れずに持っていたい。

ラジオとアイドルと鉄道模型に特化した人間です。 こちらでは鉄道模型作品の発表、自宅のNゲージタウンの日常や坂道48を中心としたアイドルの話などをしたいと思います。 週一回更新「潤ちゃんのリインカーネーション」