カミングアウトの向こう側へ

こちらの二つの投稿を見て、少し考えたことをつらつら述べます。

わたしは以前の投稿でも言っている通り、バイセクシャルです。性的自認や性的表現は生物学的性と一致してるので、そこら辺にいるような女の子で、同性も好きになるみたいな感じです。

私にとってバイセクシャルという表現は、私を表すものとして長く使われ、時にその言葉に込められた偏見に苦しむこともありました。

両性愛者っていう表現が良くないですよね。私からすればイメージ的に、好きな人の性に拘らないが正しいと思うんですけど。(トリセクの方がより、ぽいですけど。)

で、私はこの嗜好を誰彼構わずカミングアウトするほど肝は座っていません。

私がカミングアウトできるのは、こういった類の話に抵抗や偏見がないとわかる方や、COを聞いたところで私とリアルの脈略がない人(赤の他人や別に対して仲良くなる予定でもない人)にしかできません。

唯一無二と思っている新友やその他大勢の友人には長い年月をかけてCOしましたが、親には言えません。

上の投稿を見てみるとバイセクをcoした人の苦悩と、された側の配慮という形で、しかも親子の話なのが大切ですよね。

バイセクシャルは思うに他のマイノリティ呼ばれる嗜好や自認に比べて、普通に見える部分が多いのです。わかりやすく言うと、彼氏できた?の質問に顔を顰めることがあまり理解されないんです。

だって、男の人も好きになるから。でも私からしたら、彼氏できた?の質問に、彼女という選択肢がないことに苦痛を感じるのです。

それが、上の投稿だと、最終的には男の人と結婚してくれるってやつです。苦しいですよ、その考え。

わたしは多分親にCOできないです。怖くて。
偏見がないと言ってても、節々に見える言葉から受け入れられないと思ってしまう。受け入れてくれても、きっと簡単に理解できない。

女の子と付き合ったことある、私はバイセクシャルだと伝えられません。
それは、まだこの世の中がマイノリティは自ら言わなければ認知されない世の中だから。

まだ多くの方の頭の中に、バイセクシャルという「当たり前」がないから。

心の中で言ってしまいたい気持ちもありますけどね。彼氏できた?の言葉が苦しくて。

カミングアウトが必要な世界じゃなくて、カミングアウトが要らない世界になってほしいと、更に思いました。

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