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観の業「835(承和2)年のある日の出来事」

この話は約20年程前にお寺で約1時間程
お経を読んでる際に自分に脳裏に映った画像の話です

朝のお勤めといい
早朝、誰もいない御堂でお経を読みます(読経)

ひとりで、または師匠とふたりで
もしくは他の僧侶の先輩方と読経をします
自分は最大で3人でした

その時間は僧侶のみの一般の信者さんや参拝の方が
お参りは出来ますがこのお勤め時間は
御堂の扉は閉じられています

以前もお伝えしましたが
この読経中に瞑想のようなメンタル状態に入り
長くても5秒程の短い動画が
脳裏にカラー画像で映ります

時には言葉が聴こえたり、
紙芝居のように画像が数枚スライドして見える
そんな時もありましたが私は動画が多かったです

今は読経していなくても
瞬間的に動画を見ることも多々あります

その私の見た動画の中で
最も印象に残っている話をひとつだけ
今回はお伝えします。

この話に目的も意図も着地もありません

そして、真実かどうかも検証出来ない部分が
多いので御了承下さいませ

ここから、動画の説明です。
シーンは和歌山県高野山 奥の院

横2列で全長500メートルくらいの僧侶の行列
姿勢を正し、顔も動かさず進行方向へ
ゆっくりゆっくりと独自の歩行で
奥の院へ行列は進んでいます

その行列の進行方向左側に私
隣の僧侶とは顔を動かさず視界のみで
どうにか見えるくらいの2メートル程離れた距離

独自の歩行というのは
右足を前に出す、左足を斜め上に摺り足で
右足の横に並べる。左足を斜め上に摺り足で出す
右足を擦り足で斜め上の左足の横に並べる
この繰り返しでゆっくりゆっくり歩行


NETなどでいろいろ調べましたがこの歩行方法はわかりませんでした。
ご存知の方はお知らせ下さいませ


おそらく履き物は
神主さんなどが履いている浅靴だった気がします

浅靴

私は行列の中、前を一点に見つめてますが
静かに涙が止めどなく流れています

視界だけを動かし横目で隣の僧侶を見ると
おなじように涙を流してます

容易に周囲の僧侶も声も出さず
涙を静かに流しているのは肌感覚でわかりました

【大師匠様は亡くなるんじゃないんだ!

 生き続けるって(入定する)
 大師匠様が仰っているんだ‼︎
 泣くな。しっかりしろ‼︎】

そんな強い念を抱いてました

会話で確認したわけではありませんが
周囲の僧侶もおなじ念だというのは
想いが伝わってきました

シーンは変わり

2列の僧侶の行列は横一列
木製の結界柵の前に並んでます

結界柵

結界柵が目の前にありましたので
列の前方に私はいました

10人程の私たちの師匠方が取り囲み
両脇をかかえるように小高い山の中腹にある
祠のような建物に大師匠は入っていかれました

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大師匠を最後に寄り添った10人の師匠のひとりに
今の自分の師匠がいたことも覚えています

835(承和2)年

書籍等と照らし合わせるとこの年のある日の事です。

その大師匠の名は弘法大師 空海さんです。

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