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「冷水・常温・お湯」やさしさのカタチ

“やさしさ”について
かれこれ20数年、本気で向き合っています

例えば、
満席状態のバスや電車の中
自分は席に座っている

そんな中、
老人や妊婦さんや障がいのある方
もしくは怪我をされている方
吊り輪を頼りに立っているのが
シンドそうに見えるひとが近くにいる

誰でも一度は体感したことはあるでしょう

「座られませんか?」
相手の意思を確認後席を譲る


「次、降りますからよかったらどうぞ」
と伝え席を立つ

黙って席を立ち空いている吊り輪に
移動して席を空ける

ただ席を譲るということでも
いくつかの方法がありますね

もしかしたら
吊り輪を片手に立っている人は

足腰を鍛えようと、あえて立っている
年寄り扱いされたくない
次の駅やバス停で降車する
車窓の景色を観たい

相手さんにも様々な思いがあります

また
喉をカラカラに渇かせているひとがいたら
冷たい飲み物が欲しいのか
常温の飲み物が欲しいのか
温かい飲み物が欲しいのか

もちろん状況に応じては
冷たいものしか常温しか温かいものしか
用意出来ないこともありますが。

石田三成と豊臣秀吉「三献の茶」
こんな逸話もありますね

石田三成は、ある寺の小僧でした
豊臣秀吉は一日放鷹に出て、喉が渇いていました
秀吉は三成がいる寺に着き、
「誰かいないか。茶を点てて持って来てくれないか」と頼みました

すると、三成が大きな茶碗に七・八分目にぬるい茶を点ててきたので、
秀吉はこれを飲むと、「これはうまい。もう一杯」と所望しました。

三成は茶を点ててきたが、
今度は前よりも少し熱くして茶碗の半分より少な目でした
秀吉はこれを飲むと、試しに「もう一杯」と所望しました。

三成は、小さな茶碗に少し熱く茶を点てました
秀吉はこれを飲むと、三成の心遣いに感じ入った。

そこで、寺の住職に頼み込んで、
「三成には才覚があるので、少しずつ取り立てて奉行職を授けたい」
と言ったと逸話です。

三献の茶

「ありがとう」
そう誰かに言われると嫌な気はしない

「ありがとう」
その言葉を欲しがっているようなやさしさ

何となくそう感じるような行いに
出遭うことが多いように
感じてしまうことがあります

何かしら困っている方に目の前にいて
「何もしてあげられない」
それが一番哀しいことなのだと思います

My pleasure
(あなたを手伝えたことは)私の喜びです

本当の優しさ
相手の求めているやさしさ

思慮深きやさしさ

そんなことを考え振り返り
精進の日々にございます

ちなみに私は
席を譲る時は黙って次に降りるフリをして
席から離れた場所の吊り輪へ移動する

このパターンが多いですね

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