思いやりが届きづらい世知辛さを痛感します
先日の関東ツアーの〆での出来事
18時50分 羽田空港発 鹿児島行
スカイマーク搭乗予定
18時30分までにチェックイン
関東在住中
逢いたい人に逢い
行くべき場所に行き
最後に今回のツアーの感謝を述べに
神社仏閣を目指した15時30分
思い付きやら助言もあり
時間の都合もあり
急遽、皇居に向かった
東京駅から真っ黄色な銀杏並木
に包まれた16時
羽田への電車を目指して
東京駅入り16時30分
東京駅内にて
羽田空港行きの電車乗り場に迷う田舎者
完全に迷いの森
その時、真横の階段の隅に
ビジネスバック（鞄）が置いてあった
周りを見渡しても持ち主は
いない様子16時45分
鞄を拾って取り急ぎ東京駅の交番を
探して16時50分
交番の警察官
対応者五人待ち
「 飛行機のチェックインに間に合うか 」
胸のざわつきが高まる
” 警察官に飛行機の時間が間もない
落しものを拾った “
何度か告げるが
”順番で対応します“乾いた対応
16時55分
東京駅〜羽田空港 所要時間約30分
東京駅交番は、あきらめ
取り急ぎ鞄を抱えたまま羽田空港に向かう
電車の車内
鞄の持ち主の連絡先を探すために
鞄の中を探した
財布の中の免許証と
おなじ名字で女性の名前
おそらく母親か奥様宛の
ゆうパックの送り状を発見
鞄の中には実印．各種カード．財布など
レオパレスの部屋の鍵など貴重品だらけ
送り状の住所が東京→宮城県気仙沼
送り内容は衣類
※マンスリー系賃貸マンションであるレオパレス
※送り状の気仙沼
※送りの内容が衣類
おそらく
数ヶ月の出張
夏服を送る
そんな推測がはたらく
17時25分
羽田空港に着き
鞄の持ち主に電話
留守電
ゆうパックの送り先の女性に電話
電話から伝わる声から母親だとわかった
“ 息子さんの鞄を拾って
本人に連絡取りたいのですが
留守電なのでそちらからも
連絡取ってもらえないでしょうか ”
「 このような電話は迷惑です！
電話を掛けて来ないで下さい‼︎ 」
完全に詐欺電話と思われている
電話を切られる前に
” 鞄を拾ったから大丈夫ですよ！と
息子さんに伝え下さい“
どうにか伝えることは出来た
宮城県気仙沼市
ボランティア団体の代表をしているわたくし
2011年3月の大震災の時に
たくさんの物資とエールの旗を
被災地各地に送らせて頂きました
ある時はカツオ漁船で
鹿児島の枕崎漁港から大量物品と
エールの旗を東北各地に送らせて頂きました
カツオ漁船が最初に寄港して
物品とエールの旗を届けた場所
宮城県気仙沼市
エールの旗は気仙沼市役所に
飾れれたという事を何かのニュースで
知りました
今でも気仙沼市の
児童養護施設のこどもたちへ贈り物を
させて頂いております
あれから12年の時間が経った
2023年3月11日
初めて気仙沼の児童養護施設に
贈り物を手渡しでお届けする事が
出来ました
そんな縁深い宮城県気仙沼市
鞄の落とし主も年齢からみて
大震災を乗り越えたひとでしょう
そんな想いも織り混ざって
鞄の持ち主の手に一刻も早く
戻してあげたかった
一刻でも早く安心して欲しかった
交番で乾いた対応を受け
やっと繋がった電話先で
詐欺と思われ
鞄の持ち主から着信があった
” 鞄を東京駅で拾った
交番に行ったがかなり待たされた
飛行機の時間の都合で羽田空港にいる
18時30分までに搭乗する
大至急取りに来れるならお渡ししたい
無理なら空港の交番に届ける
取りに来れるなら到着時間が知りたい！“
17時35分
鞄の持ち主から
18時10分に
羽田空港にモノレールで着きます！
着信
交通トラブル等も考え
羽田空港の交番もチャックした
翌日もゆるいスケジュールだったので
飛行機の便を翌日に変更して手渡す
その事も視野に入れ動きました
羽田空港のモノレール改札近くで
鞄の持ち主が解るように
手に持って彼を待った
18時10分
予定時刻通り
走って駆けつけた彼の手に
鞄を手渡した
恐縮する彼と搭乗口へ向かいながら
気仙沼との縁を話した
彼の実家の近所に児童養護施設がある
という奇跡もあった
このエピソードで伝えたいこと
東京駅での交番の対応
そして詐欺行為と勘違いされた
その他にも
今回だけの事ではなく
児童福祉施設等への支援活動での
先方の対応
昨今の24時間テレビ関連の
義援金着服
今更な話ですが
思いやりが届きづらい
世知辛さを痛感します
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