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浄化槽内に潜む【害悪、害虫】特徴5選!虫の侵入経路、対処方法徹底解説!
最近、浄化槽付近からのニオイが気になる、見たことのない虫がマンホールの周りにいる。
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浄化槽を使用されている方でこのような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
本記事では、害虫の対処方法も紹介しているので必ず役に立つ記事となっています!
虫が苦手という方もいると思うので害虫の写真は掲載していません。
害虫に興味がある方は、Googleで画像検索してみて下さい。
この記事を見て分かること
チョウバエの対策
サカマキガイの対策
アメリカミズアブの対策
蚊、ゴキブリの対策
家の中に入ってくる原因、場所
羽の形がハート型のチョウバエ
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チョウバエの特徴
繁殖力が強い
部屋に入ってくる
殺虫剤が効きにくい
羽がハート型の茶色のハエ
汚れた場所、水回りに発生する
チョウバエは繫殖力が強く1回の産卵で200~300の卵を産み、卵から産まれて20日ほどで成虫になり飛び回ります。
羽がハート型の茶色い虫で、たまにお風呂や部屋に入ってきますよね。
チョウバエはキンチョールなどの殺虫剤をかけてもなかなかしぶとく、出現率も高いため毎日現場で闘っています。
対処方法としては、マンホールを開けてキンチョールを中に振り撒き数分蓋をしておくと駆除することができます。
上記の作業は保守点検の度に駆除しています。
駆除方法
マンホール付近から害虫が出てくる場合、「バポナプレート」を槽内に吊るすことで約3ヶ月殺虫効果が持続します。
プレートから殺虫効果のあるガスを出しているので、槽内にいる隠れた害虫にも効果があります。
虫が繁殖しやすい春や夏に吊るすことで、かなり効果を実感することができると思います。
槽内にいる微生物を食べてしまうサカマキガイ
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サカマキガイの特徴
透明のゼリー状の卵
繁殖力がとても強い
エサが豊富の場所に多くいる
モノアラガイ類とは殻の巻く向きが逆
弱アルカリ性、硬水での水質で繁殖しやすい
サカマキガイは雑食で、槽内にいる微生物、汚泥、なんでも食べてしまいます。
水質が悪くなる原因として、「水をキレイに処理してくれる良い微生物や汚泥を食べてしまう」ことがあげられます。
さらに、サカマキガイは繁殖力が強く、一匹や二匹いるだけでも、ものすごいスピードで増殖していきます。
サカマキガイの発生原因は、放流口(出口)から側溝の水が逆流した際に紛れ込んだり、点検道具やバキュームホースに付着していることも考えられます。
サカマキガイの対処方法は、サカマキラーという薬があるのでそちらを定期的に散布、投薬すると駆除できます。
なんとこちらの薬「一本3000円」します。
一度駆除したとしても大雨で側溝や河川から逆流があった場合は、また繁殖する可能性があるので完全に駆除することが難しい貝なんです。。
ワースト1害悪、害虫のアメリカミズアブの幼虫
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アメリカミズアブの特徴
アブの一種大量に沸く
繁殖力が強い
成虫になると飛び回る
汚れた場所が住処
とにかく見た目が不快
アメリカミズアブという虫の「幼虫」です。
正式名はフェニックスワームと呼ばれています。
カタカナにするとかっこいい名前ですが、日本では便所バチと呼ばれたりしています。
成虫になるとマンホール周辺で飛び回ります。
この幼虫の害悪なところはかなり見た目が「不快で、大量」に発生します。
浄化槽清掃を定期的に行いましょう
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浄化槽清掃を実施することで、これら不快な害虫の繁殖を防ぐことができます。
汚水が最初に流入する1槽目では、固形物と液体に分離し、水より重いゴミや食べカスの汚れは「底部」に溜まります。
その一方で「上部」には、油や水より軽いゴミ、底部で出たガスが上部に溜まることによって、別名「スカム」と呼ばれる固まりができます。
スカムとは浮きカスのことです。
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※閲覧注意
下の浄化槽清掃動画にスカムが映っています。
スカム上部でミズアブの幼虫が動いたりスカムを食べたりし、本来固まるはずのスカムがぐちゃぐちゃに崩されてしまうため、周辺にニオイが出てしまいます。
アメリカミズアブの対処方法は、「バポナプレートもしくは、バポナうじスティックがとても効果的」です。
スカム上部やマンホールの枠まわりにうじスティックを散布することで、ミズアブの幼虫を駆除することができます。
枠まわりに散布する理由は、マンホールから幼虫が這い上がって来ることを防ぐため。下の動画で解説しています。
なんだか臭うなって時や、不快な虫がマンホール付近や飛び回っている場合、こちらのバポナうじ殺しという商品がとても効果あります。
番外編
■ ヤブカ
■ アカイエカ
刺されると痒い蚊です。夜中に耳元でブンブンと音を立てる蚊です。
※余談ですが、見た目が似ているユスリカという蚊は人の血を吸いません。
基本的に浄化槽内は一年中暖かく、虫にとって快適な場所となっています。
特に夏になるとヤブカが増えるので虫よけスプレーは必需品で、ヤブカはキンチョールで駆除できます。
■ ゴキブリ
見た目は確かに気持ち悪いのですが、害はありません。
ゴキブリにもバポナプレートやキンチョールがとても効果的なので、プレートを槽内に吊るしておくと駆除することができます。
虫が侵入しやすい場所3選!
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こちらの3ヵ所
換気扇
網戸、扉
家の隙間
換気扇は付けっぱなしだと効果あり
よくお客様から部屋の中に虫が入ってくるんだけどなんで?と聞かれることがあります。
換気扇を付けっぱなしの場合であれば虫が入ってくることはないんですが、運転したり停止することがほとんどだと思うので、虫の侵入経路になりやすいです。
網戸からの侵入がほとんど
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網戸や扉に関しては、最も虫が出入りしやすいため想像できた方も多いと思います。
網戸にしているのになんで虫が入ってくるの?と仰る方もいますが、網戸は建付けの歪みや網が傷付きやすく、少しの衝撃で網が広がります。
その広がった隙間から虫は簡単に侵入することが出来るので、定期的に網を張り替えるか、網目が細かいモノに交換することをおすすめします。
また、網戸近くに植木鉢等の水が溜まる受け皿やバケツを置いているお宅をよく見かけます。
蚊などの虫は、水気のある場所に卵を産みつけるので、定期的に水を捨てるか、別の場所で育てることを意識するだけでもかなり繁殖を抑えることができます。
古い家には隙間がある
最近は高気密、高断熱という言葉をよく聞くようになりましたが、古い家だと経年劣化によるヒビ割れや、地震の振動などによる歪みなどが原因で隙間が空いていることが多いです。
虫は隙間が大好きなので、そこから侵入してくることは想像できると思います。
新築やリフォームを行う際は、上記のことも考えておくと後々の生活が快適になると思うので、頭の片隅に入れておくといいでしょう。
おわりに
余談ですが、地方や、自然が多く山に近い地域は虫の繁殖も多くなります。
以上現役浄化槽管理士の害悪、害虫シリーズでした。
害虫の対処方法が気になっていた方も多いと思うので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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