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【2023年】私の推し本(本間綾香)

今年は仕事のためアルコール依存症関連の本をたくさん読みました。その中からオススメしたい本(&映画1作)を紹介します。

まんきつ『アル中ワンダーランド』(ノンフィクション漫画)/飲んだときの暴走ぶりに爆笑。翌日の祭りの後の虚無に首がもげるほど共感。

町田康『しらふで生きる 大酒飲みの決断』(エッセイ)/自分を普通以下のアホと思うことで味わえる人生の幸せ、解放感がある。なるほど!

岡康道&小田嶋隆『人生2割がちょうどいい』(対談集)/岡さんが電通で仕事中毒だった時代にアル中だった小田嶋さん。曰く、酒は習慣ではなく生き方の問題。

中島らも『今夜、すべてのバーで』(半自伝的小説)/入院した病院で、遺体安置室の消毒液を飲むという依存症のすさまじさ。

ピート・ハミル『ドリンキング・ライフ』(自伝)/自己嫌悪はあらゆるものにしみを広げていく。仕事に住まいに街。もうここにはいたくないと思いはじめる……わかりみ。

リンダ・ラ・プラント『凍てついた夜』(犯罪ミステリー小説)/酒で仕事も家庭も失い売春婦になった元刑事が、自分を襲った連続殺人鬼を追い詰めていく。私の脳内主人公はジェシカ・チャステイン。

ウルリケ・オッティンガー監督『アル中女の肖像』(映画)/片道切符でベルリンに降り立ち、ただひたすら飲み歩く女性を描いた作品。服もメイクもバリバリに決め、ハイヒールで堕落の道を突き進む姿に痺れた。

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