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1.野生鳥獣と人間の軋轢

人間にとって野生鳥獣は、農林水産物の収穫、森林の育成、安全な暮らしなどを時として脅かし、被害を生じさせるやっかいな一面を有している。しかし一方で野生鳥獣は、食料、狩猟、皮革、教育、信仰、文化など、多面的に利活用することができる資源として、恵みをもたらす対象である。野生鳥獣と人間の軋轢を考えるとき、とりわけ脅威の側面に目が行きがちであるが、野生鳥獣の持つ恵みの側面も忘れてはならない。さらに、人間と同じく命を宿す存在として野生鳥獣の存在を受け入れ、共生の方策を模索しようとする姿勢も大切だ。

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