国際男性デー談話

本日、11月19日は国際男性デーです。しかし、「国際」とつきながらも国際女性デーと違い、正式な国際デーのリストには入っておりません。
国際男性デーの6つの柱としては

1.正の男性のロールモデルを促進すること。映画スターやスポーツ選手のような男性だけでなく、正しくまじめに生活している男性も含まれる
2.社会、コミュニティ、家族、結婚、育児、および環境への男性の積極的な貢献を祝うこと
3.男性の健康と社会的、感情的、物理的および精神的な幸福に焦点を当てること
4.社会サービス、社会的態度や期待、および法律の分野で男性に対する差別を明らかにすること
5.ジェンダー関係を改善し、男女平等を推進すること
6.人々が安全で、潜在的な可能性を最大限に引き出して成長することができる世界を作成すること

となっております。
健康的な男性(男子)であれば上記の6つの柱に対し、貢献が可能とは思いますが世の中には健康的な男性ばかりではない事を社会に理解して欲しいと思います。

「男たるもの女子供老人は守れ」と日本では昔から言われてきました。つまり
男性=強者
女性・子供・老人=弱者
の様に思われてきたのです。
そして弱い男性は「軟弱者」「男らしくない」と蔑まれ、社会から孤立し、更に弱い立場となっていくのです。

近年、未成年の犯罪に凶悪さが増したり、老人の凶暴な行動も見られるようになっております。つまり未成年や老人の全員が弱者ではないわけです。その点の考えからすると男性の全員が強者というわけでもないのです。

弱者男性

ここ十年ほどでインターネットで使用され、近年では各マスコミにおいても使用される単語です。
障害や病気、貧困、性格、見た目、環境など様々な理由から男性も弱者に陥る事は有ります。

男性=絶対に強者

ではないのです。悲鳴をあげたり助けを求めている男性も必ずいます。どうかそういった男性を「男なら自分でなんとかしろ」「男のくせにそんな事も出来ないのか」と責めないでください。
強者、弱者には年齢性別は関係ありません。誰しもが弱者になる可能性が有ります。

国際男性デーを迎えた本日、どうか健康的な男性だけではなく、僕達弱者男性にも目を向けて頂けますようお願い申し上げます。

また弱者男性の当事者の皆さん、助けを求める事は恥ずかしい事ではありません。どうか自分の生活を一番に考え、苦しい時や悲しい時は助けを求めてください。もし、求める場所が分からない時は僕達、日本弱者男性センターに声をかけてください。

男性の幸福を願う人の幸福を心より願っております。


令和5年11月19日
特定非営利活動法人 日本弱者男性センター
名もなき弱者男性

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