見出し画像

娘とポケモンガオーレ ~ゲンシカイキコース~

“不満は忍耐力の欠如であり、意思の衰弱である”
― エマーソン ―

【ゲンシカイキ】

草神アルセウスにそこまで興味が削がれなかったのは、やはりゲンシカイキコースが大きいのではないだろうか…。なんてカッコイイコース名なのであろうか…。

自慢げに息子に言うと簡単に『知っている』と言われて少し悲しい…。

原作を知る者は強いという事か。

ゲンシカイオーガにゲンシグラードン…これは久しぶりにヤバイやつである…さらにはアクジキングのなんともいいフォルムであろうか。

かぼちゃの怪獣と言ったら娘に即否定されたのはさらに悲しい出来事であった…。

アクジキングの動きや攻撃が見たくてたまらない。何で口からはさみがでているのか良く分からないが、原作では色々ストーリー性があるのであろう。

そもそもウルトラビーストがなんなのかもよく知らないが、ウルトラ悪い奴ってことで合っているのかも分からない。

ウルトラビーストと渡り合えるポケモンがいるのかどうかもよく分からないのである。

娘はゲンシカイキにワクワクしている。多分今の流れでは確保できないであろうが、チャレンジはしてみよう…。息子の意見ではガオーレパスが新しいと捕獲しやすいのではないか?と。その意見採用間違いなしであろう。

その前に最大の難所…嫁に出撃をなんと言って認めてもらうかが勝負の分かれ目である。嫁にもウルトラボールを投げてみたいものである…それでも捕獲は無理であろうが。

アムロ=レイのようにカタパルトに載せて欲しい。
『ガオーレいきま~す!』

【ゲンシカイキ最初の壁】

娘は『かつまたん』のチェックは欠かしていないようであるが、パパは今回YouTubeで『かつまたん』動画も、その他の情報も見ずに挑むのである。

画面で見たときにどれぐらい壮大で荘厳なインパクトを与えてくれるものなのか…タカラトミーに期待大である。演出がしょぼかったらどうしようか…。娘が喜ぶレベルは期待したいものである。

嫁『は?(怒)また行くの??』
リビングに抗えない不穏な空気が漂っている…。
『う、う~ん、ほら気分転換も兼ねてね』
嫁『は?毎週毎週気分転換がいるの?わざわざポケモンガオーレしに??』
『いや、ほら…急に寒くなってきたし、天気もあれなので…外で遊ぶのもねぇ…』
嫁『子供が行きたいからって、その度に連れて行ってたらどんな子になるか分かってる?(怒)』
嫁『そんなこといちいち言う事聞いてさせてたら子供自身が将来辛い目に合うだけって分かってる?(怒々)』

波状攻撃とはこのような局面を迎えた時に言うのであろう。まるでバルサのポゼッションサッカーを喰らった気分である。

『ま、まぁ、二回ぐらいするだけでこちらもストレス解消になるし…』
なんとか言葉を絞り出すが、3回目ぐらいの抽出メープルシロップのように歯切れは良くない…。

最近形勢がかなり不利である。関ヶ原でいうところの西軍か…。過去の武勇伝で名を馳せた偉人達とこのような局面をどのように乗り切るべきかカンファレンスしたいものである。

【ゲンシカイキコース】

嫁の88%ポゼッション波状攻撃を切り抜け、ノルマンディー上陸作戦さながら何とかポケモンガオーレにたどり着く。娘はあまり理解していないようだが、防御能力は250ぐらいにレベルアップしたのである。

始めてみるゲンシカイオーガ…なんともいいじゃないか。ミュウ・ミュウツーほどの物欲は湧かないが、相当イカす鯨であることには間違いない。攻撃演出もなかなかかっこいい。娘も満足気である。

ゲンシグラードン…最初はゲンシカイオーガがいいと想っていたが、ゲンシグラードンもドアップの顔からくる攻撃が勇猛であり、これも鼻息が感じられそうな迫力がかっこいい。こちらも娘は合格のようである。

娘はデオキシスは気持ち悪いようで、全く興味がない。確かに人間っぽくて少し気持ち悪い感じは否めない。原作ではどのような役割なのか気になるところである。元来GONZOアニメが好きなアニオタ系ではあるが、ポケモンは時代が違ったのでまともに見たことがないのである。

プロダクションI.Gあたりがポケモン映画を作ってくれないかと想う。

うる星やつら2『ビューティフル・ドリーマー』は押井守の世界観が余すことなく発揮された記念碑的作品だったのではないかと今でも想う。押井守とは言わないが…独特の世界観のポケモン映画を求むのである。

ゲンシカイキコースにおいては、やたら登場するので、簡単に捕獲できそうに想えるが…野生のスッポンを捕まえるぐらいに捕獲レベルは難易度が高い。ハイパーボールで逃げられたらもう諦めの境地である。

ことアクジキングに至っては、ウルトラボールでも逃げられてしまった・・・。

ウルトラボールでも逃げられるとは知らなかった二人のショックは壮大であった事は言うまでもない。

アクジキングを逃した時の先輩からのプレゼントはレジスチル…確かに嬉しいのだが、なんの為のウルトラボールなのかとタカラトミーに聞きたくなる。

逃す可能性があるならそんなボールはそもそも辞めてくれぃ…涙。

娘は懲りずに次回もチャレンジ予定であるが、家庭内『プラトーン』に耐えられるかどうか。

ウイレム・デフォーのラストシーンが自分とかぶる…。

“脱皮できない蛇は滅びる。その意見を取り替えていくことを妨げられた精神たちも同様だ。それは精神でなくなる。”      ― ニーチェ ―

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?