様々な努力と忍耐と協力と犠牲と奉仕と覚悟とを以って、私たち日本人は今、何やかやと不安や不満を口にしながらも、未知なるウイルス感染症をやり過ごすため、前代未聞、一か八かの大勝負。この１箇月の成り行きが日本の明日を決める。誰も正解を知らない。誰にも予想がつかない。初体験のリアリティ。

損害の甚大さを想うと東京オリパラの中止など有り得ない。数箇月〜１年の延期で国際社会は妥協できるか。ある時点で新型感染症の認識を転換する必要有。急性肺炎を伴う重症化の危惧はあるが症状の多くは比較的軽度の発熱性感冒。人類の多数が感染発症し次第に抗体を獲得。一般的疾病と化すだろうとの。

メディアは情報を刺激的に伝え結果としてパニックを煽る。冷静さを失った世論ほど恐ろしいものはない。ウイルス侵入は水際対策では完璧に阻止できない。感染数・死亡数ではなく症状の程度や治癒率に関心を持ちたい。感染しない／させない努力や仮に発症した場合の対応について知識を持ちたい。冷静に。

今回の新型肺炎拡大で我々が思い知った事はたくさんある。感染地域や感染者への差別意識がたちまち発生する恐ろしさ。人や社会が豹変する。パニックも容易く起こる。マスク着用より手洗いと消毒に効果あり。しかし感染を完全に防ぐ事はできないので何より自分で回復できる体力を維持するのが最も重要。

同僚に「ひとには得意不得意がありますからね、誰でも同じようにできるわけじゃないし、できない奴はいつまで経っても、結局できないんですから、コイツをできるように鍛えてやろうとか、何故できないんだとイライラしたりとか、余計な事を考えないのがいいですよ」と言われ、すっかり気が楽になった。