見出し画像

臨床心理学の学び

どんな患者さんに対しても、それを鎮めようとか治そうとかするのではなく、「こちらが、自らの中心を外すことなく、ずっとそばにいる」というのをやり続けると、収まってくる、と。
河合隼雄 1990 こころの天気図

なるほど、よくわかる表現だ。中心を外すことなく…と
患者さんと関わる上で気をつけないといけないことだ。外れたなと思ったらすぐに修正ができるようにしないと、的外れな支援は支援者の自己満足で終わってしまう。何の成果も生まれない。

実際の関わり
1.出会い
治療関係の構築。相手を観察して、情報収集を始める。
2.見立て
心理的アセスメント
問題の同定と把握
3.治療的関わり
心理療法その他
治療結果への影響力は、
治療技法<治療関係<治療外要因
4.別れ/治療の継続
治療室を出ても生活が続く。これからも厳しい現実が待っている患者を慮る。

良くも悪くも、治療外要因が一番結果に影響することはしっかり肝に銘じておく必要がある。支援者ができることなんてほんの僅かなこと。それは、そばに居続ける、支えとなり続ける安心感を感じてもらえる存在であること。

いろいろな精神療法もまた、問題を扱いやすく言語化するツールであること。ツールをどう使うかの議論であり、使って結果を出すのは患者さん自身である。
自分で気づけるように、語りの中から自分自身を客観的に見つめ見直す作業。
心理療法の技法は、問題に取り組む取っ掛かりであり、薬のように受動的に治療へ導かれるものではない。自らその問題を扱って、明確にしていかねばならない。

治療者は中心を外さない質問を繰り返し、導くのが使命であろう。そのためには言葉や想像力、語りかけの語彙力を持たねばならない。無限の引き出しを自在に操れるように。

この二日間の学びのまとめ。
あってるのか間違ってるのか、思い込みだったらほんとすんません。
フワッとしてるけど、心理学は面白い。
有意義な週末でした。
座りすぎて腰痛いわ。換気良すぎて寒いし。
和歌祭は観れなかったし🤣

真の共感が生まれるのは、「思い込み.思い入れ」が描き出した固定イメージが、なんらかの契機で崩壊して、思いがけない視界がひらけたときです。
「共感しようと意識的に努力するのではなくて、自分の「思い込み」が崩壊するように、質問を工夫することです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?