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美しいもの

先日、声の出し方を教わりたいというオーダーで初めての生徒さんをみた。
遊びに来てくれた理由をきくと、"(自分から)美しいものが出てきてほしい/出てきたら素敵だと思った"との解答。

機械も歌をうたえる時代に、
なぜ不完全な/コントロールが難しい肉体を駆使してわざわざ音を出すのか…

ここ数年付き合い続けている問いだが、
"美しい音を出してみたい"、
なんてシンプルで、素晴らしい欲求だろう。

どんな声/表現を美しいと感じているのか、あなたの今の声は実際どんなふうなのか…
現状と理想の狭間の距離と、そのテンションを愉しみ自由に行き来すること。

わたしたちに最後に残るのは己の身体で、歌はその人だけの答えを探す旅。
わたしも正解はもっていないが、だから共に取り組めることがある。

最近やっと、やっと対面レッスンが再開できて本当に嬉しい。

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