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ChatGPTを使ったアイデア出しと誰でもできる改善方法

2022年11月にChatGPTがリリースされ、2023年1月に1億人のアクティブユーザー数を記録しました。これを読んでる人の中にも使ってみた人も多いのではないかと思います。そのリリース以来、Twitter上で「こんなこともあんなこともできる」「多くの仕事がなくなる!」という刺激的な投稿を多く目にします。

ただ、ちょっと使ってみるとわかることですが、ChatGPTに簡単なお願いをしても満足できる結果を得られることはあまり多くありません。例えば、「鶏もも肉100gに含まれるタンパク質量」を聞くと毎回それらしいが、異なる答えを返してきます。

ChatGPTに「鶏もも肉100gに含まれるタンパク質量」を聞いた

この例からもわかるように、ChatGPTはとても賢いですが、万能ではありません。ちょうどいい距離感をつかむ必要があります。そこで、今回はアイデア出しに使ってみた例を用いて、
・ChatGPTとアイデア出しをする様子
・ChatGPTのアイデアを自分の好みに合うように変える方法
をシェアしたいと思います。きっとあなたがChatGPTを使う時にも使えるテクニックです。

ChatGPTとアイデア出し

アイデア出しのお題

今回のアイデア出しのお題は次のとおりです。

いくつか日本語の名前を考えたいと思っています。「さ」の文字を2回以上使った名前を10個考えてください。

このお題に沿ったに当てはまるのは例えば「ささがわ」などです。「さとう」は「さ」が1回しかないので当てはまりません。

これをそのままChatGPTに投げると、次のような結果が得られます。

10個アイデアを出してくれるのですが、条件に当てはまっていない「さやか」や「さつき」が入ってしまっています。

ChatGPTはアイデア出しに向いていないのでしょうか?

その可能性もありますが、ChatGPTに与えるプロンプトが良くない可能性があります。

ChatGPTに考える順序を与える

ChatGPTを開発している会社の提供しているプロンプトエンジニアリングの講義で 2つの原則が紹介されています。

Principle 1: Write clear and specific instructions
(明確で具体的な指示を書く)

Principle 2: Give the model time to “think”
(モデルに「考える」時間を与える)

ChatGPTに考える時間を与えてみる

今回はすでに明確な指示を与えていると思ったので、「モデルに考える時間を与える」ためにステップを細かく指定した指示を出してみました。

あなたは言語学者です。私はいくつか日本語の名前を考えたいと思っています。以下のステップで考えてください。
1. 「さ」の文字を2回以上使った名前を10個考えてください。
2. そのあとで、実際に「さ」の文字がそれぞれの名前に何回あるか数えてください。
3. そして実際に2回以上「さ」の文字があるものをアウトプットしてください

これならできそうな気がしそうです。結果は

失敗しました。「さすけ」に「さ」が2回含まれていると判定してしまっています。何が違ったのでしょうか?

さらに明確で具体的な指示を出してみる

プロンプトをもっと具体的にできないか考えてみます。そもそも「さ」の数え方を教えていませんでした。そこで、次の文を足して具体例を与えてみます。

例えば、「さとう」はさが1回、「ささがわ」は2回です

そしてその結果がこちらです

成功しました!ついにお題に当てはまる名前を出力することができました。

ChatGPTは何が得意なのか?どう付き合うべきか?

今回はChatGPTにお題を与えてアイデア出しをしてもらいました。今回は運良くプロンプトを工夫することで期待する結果が得られました。

ChatGPTの体験談募集中

私自身ChatGPTとどう付き合っていくのがいいのか模索中です。
この記事を読んで、自分がどういう時にChatGPTを使っているか、最近使ってみたいい方法などをコメントやTwitterでシェアしてもらえたら嬉しいです。


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