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豊島美術館が今のわたしに語ってくれたこと

豊島美術館、それは….
何も無いと言えば、何もない場所。
決して煌びやかな美術館ではない。
美術館のはずなのに、作品はたった一つ。

正直、尋ねる前は勿体無いのでは?と思っていた。
でも一度入館すると、実に2時間くらい滞在していた。
鑑賞後はなんだか心が浄化され、軽くなっていた。
スキップしたくなっていた。

豊島美術館が、今のわたしに語りかけてくれたことを記録しておきたいと思う。
次に、訪問した時には、何を心と通わせるか、楽しみである。

https://benesse-artsite.jpより引用

語ってくれたこと①:先陣をきれない理由はスキル課題が所以じゃない

先陣を切ることは簡単ではない。
それはスキルの問題ではなく、人目、世間的が難しくさせている。
「それって、やってよいのだろうか?」
「他人に変な目で見られないか?」
という疑念がしがらみだ。

建築&アートが成す事象:
天井に空く穴から入る光で出来た地上の円の中に、殆どの人は入って行かない。
特に誰も入っていない状態では。
ただ、一度誰かが踏み入れると三、四人と続いて踏み入れる。
みんな円の中に入れる程度の歩行能力はある。
ただ、光と影でできた「立ち入り禁止」を感じさせる境界を、
周りの目が気になって越えられない


語ってくれたこと②:他人は他人の視点がある。自分だって常に変化

自分目線でも、立っている位置、姿勢、時間によって見える世界が違う。
言わんや人をや。

建築&アートが成す事象:
豊島美術館、光でできた○のどこに座って/立って鑑賞するかによって、
天井に空く○の外に見える景色が激変。
真っ青な空のみを満喫することもあれば、
森林が混じっていることも。森林も右手に見えるのか、左手に見えるのか
真っ青な空に鳥が入ってくることもあれば、本当に真っ青なだけなことも


語ってくれたこと③: 2度同じことは起こりにくい

同じことを繰り返しても、やっても結果はいつも同じになるわけじゃない。
同じことが起こらなくて当たり前。
同じことをやっても、他人と結果が同じにならなくても嫉妬しなくていい。
そんなもんだよ

※呟き:実験が化学の再現性は担保したいw

建築&アートが成す事象:
同じ場所から、同じ時間間隔、水量で続ける水。
ただ、その水が描く軌跡、そこに残る水滴の大きさ、位置は変わっている。


語ってくれたこと④: 今の居場所から離れてもいい。戻ってもいい。戻れるよ。

育ったコミュニティから離れてもいいし、
戻ってもいいし、
新たなコミュニティを築いてもいい
帰る場所は絶対ある

建築&アートが成す事象:
同じ場所から、同じ時間間隔、水量で続ける水。
最初は1つの集合体であった水の塊が、あるタイミングで集合体が分散したり、
流れる軌道に残っていた他の水とくっついたり、
一つの固まりだと思っていたら、あるタイミングでなぜか分離したり
ただ最後は、中央になす一つの大きな水溜まりの源に戻っていく

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