激動の1日② 溢れ落ちる命

激動の1日②
 溢れ落ちる命

車の下に潜り込んで手掴みで子猫を保護し、動物病院でウィルス検査や駆虫・風邪薬を処方して頂きました。
モリモリご飯も食べてくれて
一安心。
ふぅ 長い1日だった💦
やっと寝られると床に就いた時
繁華街の猫のお世話をして下さっているN様からご連絡が。

「幹線道路の亀裂から地中に隠れた子猫を保護したい。


消防まで呼んだけれど
保護に至らなかった。


私は朝一から出張で大阪から離れるのに申し訳無いのですが、お時間のある日にでも捕獲をお手伝い下さいませんか?」

え?ここは、他の方から既に全頭のTNRが終わったと聞いていたのに、まだ子猫が⁈
それに都会のど真ん中の非常に交通量の多い幹線道路💦
深夜でも車の往来が途切れる事はありません。
「交通事故が心配なので
とにかく今すぐ行きます。」
とパジャマの上から上着を羽織って出発。

姿さえ見せてくれたら
絶対に捕まえる自信がありました。
でも、現地に到着して
ウロウロと周辺の夜道を捜索しても見つけられません。
もう一度亀裂の所に戻ると
暗闇の路面に先ほどは無かった小さい盛り上がりが。
次の瞬間、走行してきた車のライトに既に動かなくなっていた小さい体が跳ね飛ばされるのが照らされました。

それ以上冒涜されたくなくて咄嗟に駆け寄って
まだ柔らかく温かい体を抱いてました。
体だけは可愛い子猫の姿を留めていました。


ちょうどそこに、TNRに消極的で、散々広範囲の猫を増やしまくっていた餌やりさんが通り掛かられました。

「‥この子に謝って下さい。
こんなむごい亡くなり方をする不幸な子を増やしてる責任の一端はあなたにもあります。どんな亡くなり方をしたのか、その目で見て下さい。
こんな小さい体で
怖い辛い思いばかりをした挙句にこんな死に方って
あんまりだと思いませんか?
この子、何の為に生まれてきたん?
私が納得できる答えがもしあるなら教えて」と詰問してしまいました。
最初は怒鳴ったり色々仰ってましたが
「自分が長年やってきたことがアカンと流石に分かりました。今度から助けて下さい」
とお気持ちを改めて頂けたことがせめてもの救いです。

N様が深夜にも関わらず
お花を沢山ご用意下さり
2人で細やかなお弔いとして道路端で手を合わせました。


でも、君の欲しかったのは
綺麗なお花とかそんなんじゃないよね。

帰路の車中
いつ何処から出て来たんやろ?
痛く苦しくなかったかな?
あと5分早く到着できていたら。
どの子も助けたいねん。
どっちも全力で助けたかってん。
お腹一杯でフカフカのお布団で安心して寝てる昼間の子と


冷たく固いアスファルトの上で短い生涯を終えたこの子


一体何が違うの⁈
と色々考えていたら
堪らない気持ちになりますが疲労と混乱で虚空に陥りそう

毎日続くの命のやり取りに麻痺して、涙も出なくなったのかな?

掬っても掬っても
溢れ落ちる儚い命達。
でも、儚いからこそ尊い命。
強くならなくては。
強くなりたいな。

#毎日命のやり取り
#不幸な命は増やさない

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