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宇宙人の皆さん【超超ショートショート?】

本編


宇宙人のマサカは惑星リスラーのある看板に目を止めた。
二蘭という島国のちょうど真ん中あたり。
そこにはデカデカとこう書かれていた。
『宇宙人の皆さん。リスラー のゴミの放棄はやめましょう』
それを見たマサカはゴクリと息を飲んで上司の命令を思い出した。

「マサカ。未確認惑星が見つかった。適当にどこかに捨てておけ」
「はい」
マサカは上司の言葉に頷く。
適当に捨てておくとはいっても、本当に適当ではない。
学者たちが計算して宇宙空間の真空度を測り、その惑星のちょうどいい酸素濃度がなんたらかんたらとか、上司は言っていたがマサカはそこまで頭が良くないのでよくわからない。
だが、とにかく学者が計算したあたりにポイと置いておけばいいのだ。
大抵のシラリーマン(ここでのサラリーマン)には専属惑星があって、
月に1回ほど様子を見にいかなければならない。
新人のマサカの担当はリスラーなので、ちょうどここに来ていたのだった。
ちなみに、リスラーの名前は住人たちが勝手にそう呼んでいるのだが、
上もいちいち名前をつけるのは大変なので他の星と名前が重なっている場合以外は住人と同じ呼び方を使う。

だが…
マサカはため息をつく。
ここの住人の理性は非常に発達しているようだ。
上司に急いで報告しなければ…
自分たちがリスラーを宇宙空間に勝手に放棄したことをもう掴んでいるなんてこの星が始めてだ。
マサカは急いで主にUFOと呼ばれるものに乗り込むと自分の星を目指した。


さて、マサカが帰ったあとの話をしよう。
マサカの星での話はわからないから、君の想像にお任せしよう。
君はあの看板の本当の意味がわかったかい?
あれは実はある清掃会社の宣伝なんだ。
マサカは見落としていたんだが、その下に小さくこう書いてあったんだ。
『リスラーの皆さんはゴミを放棄しないでください。
阿笠清掃会社〇〇ー〇〇〇』ってね。
それに、『リスラー のゴミ放棄』ではなく、『リスラーへのゴミ放棄』だ。
これは、主に宇宙ゴミ_つまり、スペース•デブリを指しているんだ。
マサカは相当なあわてんぼうみたいだね。
おや、君は気になるかい?私が誰だか?
まあ、それは君の想像にもう一度お任せするとしよう。
銀河の密度を測るよりは簡単だと思うよ。

オワリ



あとがき

いかがでしたか?
超超ショートショート(?)。
なんでしょうね、この名前。自分がつけたんですが。
こんなんでいいのかな?ってぐらい短いんです。この話。915文字です。
実は、物語の中に出てきた清掃会社の看板は実際するんです!
もちろん、言葉の一部とか会社名は変えてますよ。
住所バレちゃうので(*´꒳`*)
私はといいいますと、ついこの前、小学5年生になりました!
一年って割と早いですね。
次の話も楽しみにしていてください!
それでは!



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