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宅配人は危ない人?宅配のプライバシー問題

「そこに置いといて下さい」

以前に、前述し重複しますが、
宅配人(宅配ドライバー)としてECサイトの荷物を発注者の自宅に届けると、インターフォン越しに開口一番いきなり「そこに置いといて下さい」と冷ややかに言い放つ女性が意外と多い。
また、土日祝日の宅配について、インターホン越しの最初の応答は女性(奥さん)だが、しばらく待たされ(叩き起こされたであろう眠い目をこすった)男性(旦那さん)が出てくるのもザラである。苦笑

私は何も見ないし、搾取もナンパもしませんから、それより早く印鑑ください!苦笑 
とは声に出しませんが、、

(※1日に100件以上の配達を履行する宅配人にとっては厳密に言えば玄関前で待たされる時間も塵も積もれば山となり大きな時間のロスになります。また、宅配人のボールペンを頼りにサインをするのではなく、シャチハタをご用意頂けるとより納品がスムーズになります。ひいてはお使いのECサイトでご注文ください。)

宅配人は危ない人?

また、社会通念上、子供への教育では「知らない人=危ない人」と教えているので、親権者不在で子供のみの留守番の場合、インターフォン越しに「(いくら宅配便でも)危ないから、大人が居ない時は開けないように言われてるんだ」と言われた事がありました。
確かに納得感あるなと思いながら(私が危なくないのは確かだが)、不在連絡票を黙って書くしかないのである。

ストーキング被害の懸念

また、カスタマー目線から言うと(私はECのヘビーユーザー)

やはり、女性の一人暮らしにもなれば話は別で、例えば最愛の人が、ストーキングの被害に合う可能性だってある。
配達業務を行うための宅配証書(箱に貼られた受領証)の情報には名前、住所、電話番号、取引店名、また、宅配人が宅配業務上知り得る情報としては、在宅時間(不在だと毎日配達する事になるので配達人は嫌でも認識してしまう)等がある。

また、窓から電灯が漏れているか否かや、電圧計の回りが激しいかなどで在宅しているかの判断を業務の一環として自動的にそして無意識に行うのです(全くいかがわしい意味はなく)。そして、当然、荷物の受け渡し時には顔などの風貌情報も宅配人は知りえてしまうのだ。

最近はSNS等で個人情報を開示する風潮にあるが、そういった個人情報とSNS情報を悪意を持って意図的に紐付ければ、よりセンシティブな個人情報になってしまう事も認識しておいていただきたい。
私の知り合いの同僚は仕事に前向きな方々ばかりなので、その様な横道に逸れるような行動に出る輩はいないと思うが、必然的に同僚の共通の話題では(同じエリアを複数名で担当するので)、どうしても発注者(コンシューマ)関連の共通話題になるのは想像に難しくない。

ですので、例えば対応の悪い受取人は仕事の公正な情報共有として、複数の宅配人が知り得る事もお伝えしておきます。苦笑

※また、実際、宅配人を装って住居に侵入するなどの卑劣で残忍な事件が起きているのも事実。前述した宅配人目線から言うと、上記の様な扱いは同じ対等な人間に対する接し方ではない、尊厳を欠いた対応であるとも取れるが、しかし、その一方でフィジカル的に強度の低い女性や子供(※強度が高い方もいる)は自己防衛の為に致しかたないよな、ともアンビバレントに思ってしまう立場である。

しかし、毎回彼女に代わって頻度の多いECの荷物(最寄品)を受け取るわけにもいかない、だから最愛の彼女には置き配バック『OKIPPA』をまずプレゼントしたい、他のプレゼントは二の次だ。 https://www.okippa.life/

ちなみに、全ての業務委託ドライバー(配送人)の名誉のために付け加えるが、発注者が宅配人のチャイムに在宅時に気がつかず、「在宅なのに不在連絡票だけ入っていた」などのクレームが元請け運送会社(デリバリープロバイダー本部)に入ってしまうと、立場の弱い個人の業務委託ドライバーの仕事の信用や仕事の精度に傷をつける事にもなり兼ねなく、その様な不本意なクレームが続くようであれば継続契約できなくなる(職を失う)。また、そうでなくても、往々にして運送会社のオペレーションは代々受継がれて来た性悪説に基づいた指導を下位の者に行う風潮も一部あるため、いちいち配送人は「疑われないための業務コスト(不正なく業務を行っているアピール)」が余分にかかるという事を知っておいていただきたい。


足りてないから色々な人が配るしかなさそうです

もう近く迫ってきているが、2020年に予想されるドライバーの需要総数は約92万4000人、このままだと10万6000人ものドライバー不足が予想されており、また今後のEC購買の需要の増加を見越すと宅配人の不足に伴い、現在より増して『Uber』のデリバリードライバーの様な不特定多数の宅配人が宅配に携わる事を私は予想している。
そこでやはり問題となるのが宅配サービスの精度(プライバシーや正確性)だと思っている。
プライバシーについては前述したが、正確性については土地勘のないドライバーが初めて配達するとなると「誤配」などの懸念が高まる。
宅配と受け取りがリアルタイムの対面納品が基本の「冷めてはいけないフード」を扱う『Uber EATS』とは違い、ECの通常の乾物商品の宅配は、時間差で受けとる宅配ボックスやポスト投函、置き配バック等での非接触の納品が可能であるため、有人の対面確認を取らずに納品する事が可能である。それはそれで合理的で利便性は高く、ある側面前述したプライバシーの問題も払拭できるが、対面確認をしないため「誤配」の懸念が高まる。

つづく


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