見出し画像

たまに聞くけどスライドカットってなに?

前回から僕が所属しているBEAUTRIUMという美容室が
どういうことを考えてカットをしているのかを
書いていこうということだったのですが
かなり間が空いてしまいました。

今回はスライドカットってなに?

について書いていこうと思います。

そもそもスライドカットというのは
30年数年前に今もBEAUTRIUMに所属している川畑タケル
硬くて太くて多い日本人の髪を外国人のように柔らかでしなやかな髪にするにはどうすればいいのかを考え抜いた末に生み出した技術で
現在、様々な美容室で使われている技術です。

一口にスライドカットと言っても
・髪と髪の隙間を空ける
・毛量を取る
・長さを切る
など、目的によって方法は変わりますが根本的な考え方は同じで
一束一束触って感じていらない髪を取り、筆のように綺麗な先細りになる様に質感を調節していきます。
ここで大切なのは毛量調節ではなく、‟質感調節”ということで
軽くする為に毛量を取るのではなく
あくまで質感を良くする為に必要な髪は残して
本当にいらない髪だけを取り除くことが目的です。

毛量調節で使われる道具としてみなさんご存じのスキバサミは

セニング

まっすぐな刃にギザギザのくぼみが付いていますよね?
ギザギザなので切れる所を切れない所が生まれて毛量が取れるのですが
その代わりに間にまっすぐな短い髪が生まれるわけです。

セニング描写

この超下手な図でわかりますかね?笑
縦が髪で横がスキバサミを入れた図なんですが
先ほど説明した通り短い髪が横並びに生まれています。
これが厄介でして、頭頂部や分け目の所にぴょーん!と
短い毛が立ってりしたことありませんか?
短い毛は強いのです。
その短い毛が大量にあると、髪の毛を起こしてしまうんです。
起こすとどうなるかというと、

短い毛

怖いぐらい下手な絵なのですがなんとなくわかりますかね?笑
横からみた図です、、、
こうやって短い毛が長い髪を起こして膨らんでしまいます。
これがくせ毛の人ならなおさらです。
もちろん、めちゃくちゃ便利な道具なので適材適所です。
僕も使わないことはないです。

ただ、初めてさせていただくお客様でクセがある方は
もうとにかくスイてやれー!!といった感じで
スッカスカになっている場合が多くて悲しくなります。

基本的に髪は重い方がまとまります。

全く毛量を取らない方が重みで広がりやクセは抑えられます。

でも、重いのは嫌ですよね?
そこでスライドカットの出番なわけです。
スライドカットは毛量を取るのではなく、質感を整えるわけなので
毛量を取りすぎることなく指通りを良くして軽く感じさせることができます。

スライドカットってなに?について書くつもりが
スキバサミのデメリットについて書いてしまいました、、、
次回はスキバサミとスライドカットでの束感の違いについて書くような気がしています!!

美容師頑張っていいnote書きますので応援よろしくお願いします!!