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ロジカルシンキングのフレームワーク図解

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ロジカルシンキングで使われる考え方のフレームワーク(思考の定石)を紹介します。
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2022年8月の記事一覧

リサーチ理論:たまねぎモデル

概要論文を書いているすべての人に知ってもらいたい、研究するときに用いる手法を体系整理したモデルです。 たまねぎモデルは正式には「Saunders' Research Onion」と呼びます。Saunders (2007) によって発表されました。これは、研究のための効果的な研究方法論を開発するためのガイドラインを研究者に提供する、広く使用されているモデルです。作者が使用しているフィギュアがタマネギによく似ていることから「リサーチオニオンモデル」と名付けられました。下の図は、

平均値と中央値

概要分析の視点が間違っていると平均値と中央値は驚くべき数字を示します。 本来はこのように用います。 参考書籍平均値と中央値を含めて、ヒストグラムを『フレームワーク使いこなしブック』(日本能率協会マネジメントセンター)で詳しく解説しています。この本は、新人の東むぎ夫がフレームワークを使って課題を解決していくストーリーを追いながら、フレームワークを学べるしかけになっています。「わかる」レベルから「使える」レベルに無理なくステップアップできます。 ファイルのダウンロードこの記

フェルミ推定の4パターン

概要この4パターンでだいたいのフェルミ推定ができます。 所有ベースというのは、ある程度の期間ごとに定期的な買い替えがありえるモノ(耐久消費財など)を扱います。買い替えの頻度は耐久年数・陳腐化といった視点で考えます。テレビ・スマホ・自動車・パソコンなどは市場規模の議論をしやすいでしょう。 存在ベースというのは、一度設置したら利用できる限りは利用し続ける設備や備品を扱います。耐久年数は法的な視点と物理的な視点のうちで使いやすい方を用います。ポスト・電柱・ゴミ捨て場・噴水・信号

デザインシンキングの発想法

概要ダブルダイヤモンドで考えるとあいまいな問題に対処しやすいですね。 以下のサイトの解説がわかりやすいと思います。 https://uxdesign.cc/how-to-solve-problems-applying-a-uxdesign-designthinking-hcd-or-any-design-process-from-scratch-v2-aa16e2dd550b 参考書籍デザインシンキングのように思考の定石をまとめたものをフレームワークと呼びます。よく使わ

反復サイクルの使い分け(PDCA/PDS/OODA/TECA/DCAP/自虐的/北九州的)

概要この3つでほとんどの行動計画に対応できます。 行動計画とは、なにかを実行するときにあらかじめ立てておく計画のことです。大局的に考えるときはPDCAサイクル、それを実務に落とし込む際にPDS、さらに現場の即応業務に用いるOODAループを使い分けると、やることを仕組み化して品質を向上させることができます。 PDCA(ピーディーシーエー)は次の4つのプロセスで構成されます。このサイクルの利点は、評価に基づく改善を最初から予定に組み込むことができることです。注意点は、プロセス