建築コンペ記録①

専門学生だった僕が、建築コンペで賞を受賞した話。

これから、学生時代に建築コンペに参加した時の思いや考えを、振り返りながら書いていきます。

コンペのノウハウというよりかは、自分の日記のような事を書いていこうかなと思っております。

・私と建築

私は、地方の専門学校で建築を学んでいました。当時、将来は有名なアトリエ事務所に入りたいという目標を掲げ、とにかくコンペで結果を出すしかないと考えていました。

そこで、専門学生2年生の時に初めて建築コンペを行いました。
もちろん結果は……佳作にも入らず、全国の作品のクオリティの高さには驚きました。

そして、自分に自信を無くし、本当にアトリエ事務所の世界に行けるのだろうかと落ち込んでいました…。

そんな時、友人の勧めでとりあえずアトリエ事務所にオープンデスクに行ったらいいよと誘ってもらい、実際に関東の事務所に行くことになりました。

・事務所での出会い

初めて事務所のオープンデスクに行った時の事は今でも鮮明に覚えています。
当時、何も出来ない僕が本当にこんな場所に来て良いのか…。と不安だらけでした。
もちろん結果はその不安通り、何の作業も手伝える事がなく、所員さんに怒られるというよりかは、呆れられているような状態でした。
それでも、めげずに何度も作業に取り組み、ある程度の事は出来る様になっていきました。
授業で学んだ事や今までの薄っぺらなら知識が全く通用しない世界。
プロの世界の厳しさやクオリティの高さに、驚き自分は一体何を今までやってきたのだろうかと考えるようになりました。
もっと結果を残して、いつかここに戻ってくるぞと、その時の自分に誓い、オープンデスクの期間を終えました。

・コンペと向き合う

学校に戻り、早速コンペに取り掛かりました。
早く全国規模のコンペで結果を残したい。
早く建築家の方々に追いつきたいと思っていました。
しかし、そんな簡単にいかない事も同時に感じていました。
そのため、まず自分の身の丈に合った場所で、少しずつ結果を残し、自信をつけていこうと考えました。

そこで挑戦したのが、県内の専門学生を対象した学生限定コンペでした。
ここで何か結果を残せないのなら、建築の道を諦めようと決意を固め、コンペに挑戦しました。
それからは、毎日作品製作に取り掛かりました。 作品提出期限までは残り1ヶ月…。
何とか作品を作り終えなければと、必死でした。

そして提出日ギリギリに作品を作り終え、提出をする事が出来ました。

・コンペの結果

それから約2ヶ月後。
コンペの結果が発表されました。
結果は「優秀賞」。嬉しい気持ちもありましたが、その気持ちよりも「最優秀賞」が取れなかった事が悔しくてたまりませんでした。
あれだけ頑張ったのに1位にはなれないのか…。もっと建築の事を勉強しないといけないなと思いました。
それからは、もっとたくさんの数をこなして、コンペ慣れをしていこうと思いました。

・自信がないけれど…

地方の小さいコンペですが、賞を受賞するという結果を残す事は、とても大事だなと実感する事が出来ました。
そして賞を受賞したんだという小さな自信をモチベーションに変えて、作品作りに取り組むことができるようになりました。

もし、結果を残せず悩んでいる方は、小さな事を達成していく事でモチベーションを上げていき、自分に自信をつけていく事が大切なのではないかと思いました。

noteを書いていきながら、今までの自分と向き合い、これからも作品作りを行いたいと思います。
ありがとうございました。

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