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Collective Impact代表事例訪問(Shape up Somervile)

(2017年5月23日の自身のFacebook投稿を転載)
【コレクティブインパクト日誌①】昨日meetupしたサマービル市の職員の方が、私たちの訪問を早速FBページに、、
https://www.facebook.com/shapeupsomerville/photos/a.142530102432289/1565366893481929/?type=3&theater
 
14年も続く行政主導のコレクティブインパクト(CI)の代表例、”Shape up Somerville”。CIの起こり、CIまで至るプロセス、道中の事業多角化・資金調達・運営方法はとても学びのあるものでした。
(基本情報はこのケーススタディ参照)
FSG report: http://www.fsg.org/publications/shape-somerville
 
 
<簡易シェア>
・shape up Somerville(SUS)は、学校、市町村、市民団体、地域社会団体、企業、およびSomerville(市役所)による肥満を減らすための都市全体のCI事例
・タフツ大学の先生が子どもの肥満に問題意識持ちプロジェクト提起、市も組んで3年調査。子どもの登校前・登校中・放課後の3ステージでプロジェクト実施することを決定
・最も有効だと思われるソリューションを探してパイロットプロジェクトを組成。CIの基幹になる”backbone organization=事務局機能”をサマービル市が担当
・プロジェクト達成の指標とその測定方法を設定(当初はBMIの大幅減少)、実施後数年で、1学年平均1ポンドの平均体重減少へ
・BMI現象というfirst stageをクリアし、その後小児肥満に地域のhealthへとコンセプトを広げ事業多角化。学校で肥満児の/潜在層への対応方法のツールキットを開発・教育者を訓練、市内のレストランの健康なメニュー開発、地域に運動できる場所を設置、政策立案などなど、、、
・取り組む問題や成果に関しては様々な専門的な調査をしており、"data firm"をプロジェクトメンバーと共有
・プロジェクトは様々なステークホルダーが参加していて、今でも彼らと毎週MTG、市長にも定期的に達成進捗を共有。プロジェクトの成功要因は、「参加団体・地域の声をちゃんとリスニングし、毎月情報提供すること」だそう
・また、運営体制のメンテナンスとexsit、institutional memoryは重要
・資金は様々なところからGETしており、様々な企業の協賛・行政予算・財団等々、、プロジェクトや事業のフェーズに合わせて使い分けている
 
 
<所感>
・立ち上げメンバーだけのスタートアップ期間から事業多角化等で多くのメンバーが新規参入するとき、「大事にしたいディシプリン」「再チームビルディング」がさらに知りたい。
・例えばSUSだと、Build relationships outside your “issue”と言っていて、たとえ最重要アジェンダじゃない相談が来ても、地域コミュニティとの信頼関係を大事にしましょう、と方針立てている
・本論じゃないけど、鼻ピアスしてる公務員っていい笑” 「行政主導のCIがなぜ成立するのか?」と思っていたけど、職員が自分たちの事業を誇らしげに話したり、クリエイティブにプロジェクト企画したり、外部の資金調達奔走したり、、この柔軟さとチャレンジが素晴らしい

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