ジェレミー・ハンターさん”Transition Session”終わらせ始める1年の始まり

3/1（金）マインドフルネスの大家であるジェレミー・ハンターさんのソーシャルリーダー向け ”Transition Session”の初日に参加しました。
（NPO法人ETIC.とINNO-Lab International(井上英之さん&有紀さん)のコラボレーション企画。2019年3月～12月まで全3回。30名ほど参加）

ジェレミーハンターさん：Transform LLC: Co-Founder and Partner、Drucker School of Management（通称：ドラッカー・スクール）MBA/Executive MBAの超人気教授。とてつもない外的変化やチャレンジに接しているリーダーたちに対し、人間性を保ちながら自分自身を発展させる方法を、ほぼ２0年に渡り導いてきた。
https://transform-your-world.com/co-founder-jeremy/

2018年に2度、ジェレミーさんのソーシャルリーダー向け”self management” 1 and 2のセッションに参加して、彼のメッセージ「外側に変化を起こそうとするひとこそ、自身の内面が自分の組織や事業、そしてアプローチしている社会にどう影響しているかを常に意識しよう」を体感しました。
”Transition Session”はその3番目にあたるセッションで、外的な変化であるChange（転職や出産等）と、内的なシフトであるTransitionについて、各自約1年向き合います。

私もこの1年半ほど大きなChange（第1子誕生、20代最後の年、個人事業主開始等）と、Transition（父親という新たな役割、自身の心身の反応や大事な価値観の認知）を経験しました（記事：20代の終わり。2019年の振り返り）。今回私は、「とっても気が進まないけどこれを乗り越えないと前に進めない〇〇」と向き合うのと、”Collective Impact”とChangeとTransitionの関連性を探求します。

（写真は2回目のself management＠清澄庭園）

■セッション初日の学び
Transitionは、"Status OK"⇒"Ending"⇒"Middle zone(Zone of Letting Go and Exploring)"⇒"New Beginning"の4フェーズに分かれます。人は同時に複数のChangeやTransitionを体験しており、自身が何に関してStatus OKであり、Transition中なのか認識することが大事です。

Self managementとTransitionをともに学ぶ理由は、1、ひとは無意識下での行動/思考が殆どであり自己認知・自己共感が現在地や手放す土台のため　2、Transition中に自身で癒されていないものを癒すことが必要のため、とジェレミーさんは言います。例えばリーダーが組織が大きくなるというChangeがあり、求められるリーダーへの役割や事業成果への不安等に気付かず暮らしているとします。Endingはこれまでの役割の終わりや感情に気付き、受け入れること、Middle zoneは新しいリーダーの役割や手放す業務、職員等との成果指標の再設定等試行錯誤すること、New Beginningはこれらの方向性が整理され歩み始めることです。

Transitionはさなぎが蝶になるように新しい自分のidentityを得るプロセスであり、特にMiddle zoneでは痛みや恐れを伴いがちです。さなぎ（＝Middle zone）は暗中模索中なので「何感じてる？なにやりたい？」と聞いても困惑します。蝶（＝New Beginning）になったばかりの人も「お、なんか羽が生えてる!?」のように怖がりながら歩んでいきます。ジェレミーさん曰く「日本人は自分の感情とつながり、表現することを日常的にしないようだ。感情を押さえつけて、自分の感情や心身の反応に気付かない振りをしがち」。誰しも人生で大小のTransitionは幾度もあり、特にリーダーはTransitionに気付き向き合わないと、自団体/事業、そしてサービス利用者等に影響していきます。

今回セッションでは、事前の宿題として自分の人生を7年おきにどのようなChange、Transitionがあったか、どういうEnding～New Beginningだったか等8つの質問に答えることで、自分のTransition-historyを見直しました。これがかなり強烈な気づきになります、、、そこで重要なのがTransitionのパターンに気付く自分への問いかけです（下記質問例）。
Q、繰り返しているTransitionパターンは何か？（無意識的な思考や行動習慣になっているかも）
Q、まだ、自分が終わらせられていないことは何か？（過去からの何かが自分のハードディスクの容量を食っており、それに気付いていて振り回されてる等）

ずっと溜まってる感情や記憶に向き合い、そこに行動していくのは想像するだけで胸の奥が重くなり、汗をかいたり関連した記憶とそのときの感情がよぎります。今回のセッションで最もありがたいのは、共に約1年Transitionに向き合う同じセッション参加者、特に定期的に会いサポートし合う4人のバディグループです。残り7月、12月のセッション、セッション参加者約30名がどのようなTransitionを経るのか楽しみにしつつ、まず自分のTransitionと向き合っていきます。