やさしいひと

先日、お笑い芸人の上島竜兵さんが死去されました。竜兵さん(ダチョウ倶楽部)はテレビなどで体を張った芸で、いつも視聴者をヒヤヒヤさせたり思い切り笑わせてくれました。

私たち視聴者の前では大胆な芸を見せてくれていましたが、プライベートでは優しくて真面目、繊細な面も持っていたと聞きます。

同じ芸人仲間にも愛され、後輩芸人に慕われ、『竜兵会』という有吉さんや土田さんなどを中心とした上島竜兵さんを慕う人達の会もあり、年齢関係なく本当に色んな人から愛された人なんだなぁと感じます。

そんな周りに恵まれたような環境にいた人が、なぜ自死を選んだのか。理由はわかりません。

『なんで？』という言葉しかでない。結局のところ、本人にしかわからないんですよね。

いくら周りに恵まれていても『そう見えるだけ』で、その人の持っている本心や心情はわからない。

優しい、真面目、繊細

こういう人は、どうしても自分より周りに力を注いでしまいがちですよね。

『周りに頼る、相談する、弱音を吐く』

これが

『迷惑かもしれない、心配かけるかもしれない』

と、吐き出したいものを自分で抑えてしまいがちだと思います。

そうして、溜まったものが吐き出さなきゃいけない時にはもう、吐き出せなくてキャパを超えてしまう。

『なんであんなに良い人が』
自死する人に向けられるよく聞く言葉です。
その通り、自ら命を絶つ人は良い人ばかりなんですよ。

『昨日まで元気だったのに…』
自分はまだ大丈夫、まだ大丈夫…と我慢していたら、気づかないうちに我慢の限界を超えてしまい、衝動的にフッと命を絶つこともあります。

そうなる前に自分の『まだ大丈夫』を過信せず、自分の悩みをちゃんと表にだして、周りもちゃんと聞いてあげてほしい。

こういうことは個人の感情が入るので、こうしなさい…とは堂々と言えないけど

生きてる時も自分一人で抱え込んで
死ぬ時も自分一人でこの世を去るなんて、悲し過ぎる。

やさしい人にもやさしい世の中になってほしい。