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キリストの腰布はテーブルクロス

初めに

 私はレオナルド・ダ・ヴィンチのキリストの洗礼について書こうとしている。正直に言うと私には少し迷いがあった。「キリストの洗礼」について書くべきか、それとも「岩窟の聖母」について書くべきかである。どちらを先に書くべきか迷っていた。私は「最後の晩餐」、「受胎告知」、「岩窟の聖母」、「キリストの洗礼」がレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画の謎を解くための4本の重要な柱だと思っている。まず、この4本の重要な柱の絵画について書いておかなければ、私はこの世界から消えるわけにはいかないのである。とりあえず、私は最後の晩餐と受胎告知は書き上げた。この2冊の本の重要性は、わかる人には分かっていただけたと思う。熟慮の結果、キリストの洗礼を先に書くことにする。

キリストの洗礼

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 あなたが、キリストの洗礼をネットで検索すればキリストの洗礼は必ずしもレオナルド・ダ・ヴィンチが描いたといえないことを知ることになるだろう。
ウィキペディアによれば、
『キリストの洗礼』(キリストのせんれい(英: The Baptism of Christ)は、初期ルネサンスの画家アンドレア・デル・ヴェロッキオとその弟子達が描いた絵画。
通例ヴェロッキオとレオナルド・ダ・ヴィンチの合作とされるが、この2人以外の手も認められる。

 この様な検索結果となるだろう。この絵画の制作年は 1472年 - 1475年頃である。レオナルド・ダ・ヴィンチは1452年4月15日生まれ - 1519年5月2日に亡くなっているので、彼が20歳から23歳ころ描いたことになる。まだレオナルド・ダ・ヴィンチがヴェロッキオ工房に居た時期になるだろう。

 私は美術史的にそれほど関心はない。当時は共同で描くことは珍しいことではないと思う。工房は絵画の作成を依頼主から依頼されて、依頼主が満足する絵を納品すれば良いだけだ。変な個人主義は後の話だ。私に関心があるのは絵そのものを純粋にどの様に見るか、そして絵画のサイズに関心がある程度だ。ちなみに、キリストの洗礼は177 cm × 151 cmである。さて、いったん全てを忘れよう。この絵画を、ありのままを見ていこう。


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