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絵画の楽しみ方教えます。 その3-23

先に続けましょう。

兵士の顔のガードはローマの2面性を
現わすのか?

先ほどはペトロの顔に注目しましたが少し全体的に見ていきましょう。重ねるとキリストの顔は丸で囲まれ、興味深い画像が現れます。

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闘士が渾身の力で槍を抜こうとしています、

あるいは奪い返そうとしています。

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槍はペトロとユダを貫いています。これは何を意味するのでしょうか。
 ペトロは改心したもののキリストを3度も知らないと言った心の弱さを、やはり後世の人に揶揄された汚名なのでしょうか? 汚名を晴らしてあげたいのでしょうか?
レオナルド・ダ・ヴィンチさんのことだから、もっと深い意味があるのかもしれません。
 いずれにしても、ローマにキリスト教を広め最終的にはローマンカトリックの礎を作ったことに対するレオナルド・ダ・ヴィンチの特別の考え、気持ちなのでしょうか。確かにこの槍を刺しているのは下方の2名の兵士に見えます。この兵士のフェイスガードは不思議です。顔がそのままフェイスガードになっています。

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    少し安易な考察かもしれませんが、ローマの2面性を現わしているのでしょうか?
  私は宗教史家ではないが、散々クリスチャンを迫害した挙句、今度はその宗教を取り込んで支配の道具にする、その2面性を表しているのでしょうか。
  カトリックに対するレオナルド・ダ・ヴィンチの思いなのでしょうか?私は分からないなりにも深い意味を感じます。この絵画の謎解きに意味があるとすれば、これから先は専門家が研究し解釈いただいた方が良いかもしれません。今までとは全く違うレオナルド・ダ・ヴィンチの宗教観が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
   むろん、私の解釈に賛同いただけた場合の話ですが・・・


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