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「にゃんこは見た!」〜凍りつく黄金色〜

あなたはきっと
忘れてしまうのだろう。
そして涙を流すのだろう。

・・・

鼻歌を歌いながらお風呂掃除をする。
キッチンに戻り、買い物の片付けをしてから食器を洗い、ボトルに麦茶を作る。

「???」
視線を感じる。
振り返ると箱入り猫娘の次女がテーブルと椅子の間から三日月のような目で見ていた。

「今、忙しいからオヤツはもう少し待っててね。」鼻歌を歌う。

よし、ひとやすみに麦茶を飲もう!氷を入れて。
冷凍庫を開ける。

「あ…。」

そこには忘れ去られた500mlの缶がカチカチに凍っていた。

急いで冷やそうと思ってとりあえず入れておいた黄金色が!!!

・・・

私は見た。
ご機嫌で冷凍庫にぬるい缶を入れる母ちゃんを。
カチカチの缶を眺めて半べそになる母ちゃんを。
母ちゃんはまたやらかしたにゃ。私は最初から分かっていたのよ。
すっかり忘れてお楽しみにしているビールが凍ることを。

だから目で合図したでしょう?「忘れてるにゃ!」って。

・・・

そーっと見るにゃんこを描きました。

・・・

(新しいマガジン「にゃんこは見た!」第一話でした♪)

(そしてビールの缶を凍らせたのは実話です。)

読んでくださりありがとうございます! 嬉しくて飛び上がります♪ 私の心の中の言葉や絵を見て何か感じてくださればいいなと願いつつ。