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アフガニスタンはタリバンの手中に落ちた 「今日はアフガン、明日は台湾」

フランス公共テレビ FRANCE24 17/08/2021

バイデン大統領はアメリカが使命を終えたことを後悔していない。


バイデン:アフガニスタンは我々が予測したよりもっと早く陥落した。何が起こったのか?アフガニスタンの指導者は、国を見捨てて逃亡した。アフガニスタン軍は崩壊した。戦わずにそうなったところもある。このような事態からして、我々が軍を引き上げさせたのは正しい判断だった、と確信する。
我々はこの戦争で戦うことも、戦死することもできかねる。アフガニスタンが自分たちで戦う気がないのだから。

ロシア大使は火曜日に蜂起者(タリバン)たちと会う予定

キャスター:認めるか、認めないかはともかく、タリバンたちがカブールの新しい主となった訳で、ロシア大使は火曜日に彼らに会うと言い、中国(国境を接する)は友好関係でありたい、と言っている。わが局の北京特派員Charles Pellegrinに尋ねてみよう。こんばんは、Charles、北京(中国政府)は7月30日「タリバンはアフガニスタンにとって政治的、軍事的に非常に重要な存在だ」と認めているが。

北京は反乱者(タリバン)たちとの友好関係を望んでいる

北京特派員Charles Pellegrin: つまり、これは、双方の内政非干渉という、中国の基本的外交姿勢を示すものだ。他国の内政に口出ししないが、中国の内政にも口出ししてほしくないのだ。先月、中国とタリバンが会合を持った際も、中国の反体制派(ウイグル勢力)をかくまったりしない、という約束をタリバンからとりつけた。この約束は、NYの国連安全保障理事会で中国大使が繰り返し述べた。ただし、この数年間中国人たちがパキスタンのタリバンたちから攻撃を受けている事を考えると、中国側には悔しい事だったのだ。

中国は、「アメリカの撤退は無責任だ」と言った。

キャスター:アメリカの敗退について、中国の反応だが?
北京特派員:もちろん、中国政府やメディアは満足の色を隠しきれない。国営メディア・シンホァワはtwitterで、アメリカ軍の75年サイゴン撤退、数日前カブール撤退、と2枚の写真を並べて、歴史は繰り返す、とコメントした。

英国系日刊グローバルタイムスは、さらに進んで、仮説シナリオとして、台湾政府に強いメッセージを送った。「戦争になれば、台湾海峡の台湾防衛体制は数時間で陥落するだろう。アメリカは援護に来ないだろう」と。中国は台湾を領土の一部とみなしているが、実際は台湾は完全に独立して統治されている。
現在SNSなどでよく見かける表現だが、「今日はアフガニスタン、明日は台湾」。これは政府系メディアだけが使っている訳ではなく、世界の勢力状況の変化を確認する意味で使われている。

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