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膵臓くんの闘病日記

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膵臓に嚢胞性の腫瘍ができました。その腫瘍を切除する手術をうけて、治療を受ける過程で考えたこと。膵液瘻、膵炎の合併症経験や知見についてかいていきます。 私は合併症を併発して悪い確率… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

後悔しない。闘病前にやってよかったこと。

今回は不安な気持ちとのうまい付き合い方についてです。 4月初旬、見つかった膵臓の腫瘍は5cm以上。悪性の可能性もあるという診断。迷いなく手術で取ることを決断しました。 理由は、MCNは時間が経つと悪性度が高くなる病気と言われていたからです。 手術を決めたあと訪れた気持ち決断は早かった分、後から不安や恐怖がこみ上げました。就寝前に症例やブログを読みふけり、勇気づけられる日もあれば、怖くて涙がぽろぽろとこぼれてしまう日もありました。 不安はざっと以下のとおり。 何歳まで生

病の不確実性と向き合っています。

良くなったと思うと、悪くなる。 良くなると期待すると、裏切られたりする。 入院前は手術したら順調に良くなると信じ込んでいました。そうではないと気づいた時、乗り越える心構えが必要になりました。 なぜ今このテーマで書こうと思ったか。退院が見えて順調に回復していましたが、夕方から膵炎の再発を疑う腹痛に見舞われてしまいました。また絶食に出戻りです。 膵臓の手術は難しいと言われていますが、私の場合も多分に漏れず、手術後にあらゆる合併症に苦しんで、再度手術したり、退院が延びたり、再

まさか。膵臓に腫瘍があると言われて調べてみた。膵粘液性腫瘍(MCN)って何?

「膵臓に腫瘍がありますね」 その瞬間は医師に質問すら、できませんでした。 気にも留めない存在だったのに、いまでは毎日ご機嫌を伺い、彼の調子に合わせて暮らしている。そして、膵臓くんは、ヘソを曲げると怖い臓器だったんです。(怖さはおいおい) そんな膵臓の機能や私が発症したMCNという病気の概略について、以下、3点に分けて書きます。 極めてニッチな内容ですが、膵臓の病気について知ってもらい、病気の早期発見につながれば嬉しいです。 注意!解説は個人の意見も含みます。

病気になったので、はじめてみました。

重い腰をあげて、書いてみることにしました。膵臓に病気が見つかり、急にひと休みの期間が訪れたことが理由です。なんとなく目的を決めました。2つあります。 1つ目。人生の転機に感じたことを残したかったから。ある日の精密検査を機に、当たり前の日常が簡単に崩れていきました。そんな経験、なかなかしないと思うので、転機が訪れたこの瞬間に感じたことはとても大事な事である気がしています。体験したこと、見たこと、思うことを、ただ単に書き留めておきたいです。 2つ目。同じ病と闘う人の役に立ちた

#闘病レポ01[診察・診断]。患者側ができる診察にのぞむときのコツ。

今日は病院めぐりや検査、腫瘍の発見までの話です。腫瘍は良性のタイミングで腫瘍を切除できたのは、発見が早かったからです。 複数の病院を巡った行動力は、友人たちに褒められました。「発見が早くて良かった」と一緒に喜んでくれた時、違和感を疑ってよかったと思えました。 わたしが発症した膵臓の病気はこちら。 病気発見までの軌跡。時系列での記録。疲労による体調不良、という結論で終わらせるのではなく、病気を特定するまで粘ったことが功を奏したのですが、病院めぐりも気力と工夫が必要だと思