ラストマイル

日曜日は、ファーストデイやったので、
公開を待ちわびていた『ラストマイル』を見てきた。
公開から大ヒット、ってのをネットで見たけど、
私が見に行った劇場では、日曜日にもかかわらず、
観客20人ほど笑(あさイチやったから?)
ここの劇場、空いてるから私は好きなんやけど
これでよく潰れへんなあ。
でも、私はこの空いている映画館が好き。

そして、私がよく映画を見ていたころは、
毎日1日は1000円やったはずやのに、
ファーストディって1300円なのね。
300円の差に驚愕の、時が止まってるおばさん。
でも、作った側の思いとか労力とかを考えると
1,800円でも安いんやけど。
でも、安く見られると非常にありがたい。
(なにがいいたいのか笑)

ま、そんなことはおいといて
映画はすごく面白かった。
で、いろいろと考えさせられる。

ストーリーに関しては、結末を予測できて、
アッと驚く展開ではないけど
社会で起きている問題を掘り下げて描く、
それでちゃんとエンタメとして
見やすく伝えてる、っていうのがすごい。
しかも出演者が超豪華。

『アンナチュラル』と『MIU404』から
そのままの役で出演してるのも
私は両方とも見てたから楽しめたけど、
もうちょっと出番多くてもよかったのではと
思わないこともなかった。
ってか、どちらのドラマも続編見たい。

で、映画の内容は、巨大ECサイト「デリファス」の
出荷センターが舞台で、ブラックフライデーの
超繁忙期にデリファスから出荷された荷物が爆発し、
死亡事件が発生する。
この繁忙期に出荷を止めることで起こる
莫大な損害の発生をくいとめるべく
センター長の満島ひかりと部下の岡田将生が
奔走する、っていうところが軸になる。
で、デリファスと業務委託をしている
羊急便とか、その契約ドライバーとかの葛藤とか
荷物を受け取る側の事情とか
この出荷センターで過去に起こった
飛び降り事件とかと絡めながら
物語が展開していく。

物流の2024年問題は、前々から言われてて、
ニュースとしては知ってたけど
フィクションとはいえ立体的に見ると
ほんとうに大変なことやと改めて感じる。
友人が某密林の出荷センターで働いてて
話には聞いてたけど、えげつないね。
羊急便の委託ドライバーである
70代と40代の親子の切なさみたいなの、
あるあるなんやろうなあ。
役者さんがうまいのもあって
なんとかしてあげて、って思わずにはいられん。

でも、現実として、私もECサイトには
さんざんお世話になっている。
うちは、週末に1週間分の食料とか日用品を
買いだめするんやけど、車がないので自転車。
カゴの前に荷物を載せて、両肩にエコバックを
さげて、みたいなアクロバティックな状態になる。
で、申し訳ないと思いながらも、
洗剤とかトイレットペーパーとかは
ネットで購入して、家まで届けてもらっている。
いつも配達に来るのは、70代くらいに見える
小柄なおじさんで、いつもすいません、
って言ってしまう。
あと、子どもってなぜか直前にならないと
学校で必要なものを言わないことが多く、
緊急で必要やけど、お店が開いてる時間に
仕事が終わらないことが多い私は、
ネットで明日届くみたいなのには
とても助けられている。

こうやって便利に手に入るのは
いろんな人の労働のおかげであることは
分かってはいるんやけど、
それに携わる人ひとりひとりに
ストーリーがあって、いろんな思いがあって、
っていうところをフィクションとはいえ
可視化されると、ますますすいませんって
気持にはなるけど、どうしようもない。

あと、働くってことについて考えさせられる。
仕事で成果を出すってほんと大変なことやけど
歯車になってただ働くってやっぱりつらいね。

物流問題に関しては、
ドライバーの給与を上げることで
人材を確保して対応すべきやのに
なぜか政府はトラックの制限速度を上げることで
対応しようとしてる頓珍漢さ。
そんなことをしたら、事故も増えるし、
ますますドライバーは過労になるし、
解決なんてするわけはない。
日本ってやばいって思うこと多いけど、
これもかなりやばい。

映画のエンディングが
私は意味がよく分からんかったので
またもう一回くらいは見に行きたいと思っている。
しかし、こういうのはたいがい見に行く前に
配信始まるパターンよね笑







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