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きれいな花が咲くアーモンド

 アーモンドは日本人に不足しがちな食物繊維が豊富に含まれています。そのため、最近ではアーモンドの人気が高まっているようです。

 じつはアーモンドはバラ科のサクラ属の植物なので、濃いピンク色のきれいな花が咲きます。

 ただ、アーモンドは乾燥が好きな植物です。雨にあたると多くの実は腐ったり落ちたりしますが、最近は日本の気候にあった品種も出回っています。

 アーモンドはきれいな花が咲き、暑さ寒さに強い植物なので一度挑戦するのもいいかもしれませんね。

アーモンドの植え付け

 アーモンドを種子から育てることもできますが、日本の気候向きのダベイ種の苗がインターネットで売られているので、それを購入するのが簡単です。

 植え付け適期は2,3月ですが、気候の良い時期ならいつでも植え付け可能です。桜と同じくらいに大きくなる植物なので、庭植えするときにはスペースを考える必要があります。

 日当たりがよく風通しの良い場所に、大き目の植え穴を掘って、完熟堆肥に石灰を少し入れて中和した用土で植え付けてください。水はけが悪い場所では、排水路を作るなど水はけに注意します。

 アーモンドは一般的に接ぎ木苗なので、接合部を土の上に必ず出すようにしてください。

 少しでも実を収穫したのなら近くにハナモモを植えておくと結実しやすくなります。

 鉢植えの場合は苗より一回り大きい鉢に植え付けます。鉢が大きすぎると過湿になるのでいけません。

アーモンドの苗木の管理

 若い苗木は直射日光を嫌うので鉢植えの場合は最初は半日陰に置きます。

 剪定は冬季に行いますが、花芽は夏にできているので、花芽を残すように注意しながら、樹形を整える程度に留めます。

 なお、霜にあたると弱るので、霜のおりる地域では防寒対策が必要です。可能なら鉢植えは屋内に取り込みましょう。

 サクラと同じくアーモンドも病害虫が多いです。黒星病などにはバラ用の殺菌剤などで予防しましょう。アブラムシなどにはスミチオンの1000倍希釈液が有効です。

 アーモンドは比較的挿し木しやすい植物です。ただし、挿し木苗は接ぎ木苗よりも弱いので栽培には注意が必要です。

アーモンドの収穫

 雨に当たるとアーモンドの実は腐って落果します。 

 鉢植えの場合、花後に日当たりと風通しが良く雨があたりにくいベランダなどに移動してください。

 庭植えの場合は透明のビーニールシートの雨除けを作りましょう。

 8月中旬にまだ実がついていて、果肉が割れてきたらすぐに収穫します。1週間くらい陰干しすれば殻を割って中のアーモンドの実を食べれるようになります。


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