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甘い香りのスイートバイオレット

 スイートバイオレット(ニオイスミレ)はスミレ属の香りのハーブです。

 ギリシャの昔から栽培されており、特にアテネの人たちはスイートバイオレットの香りに魅了されていたようです。

 現代のパンジーにもスイートバイオレットの血が流れているようですが、スイートバイオレットの香りの強さには負けますよね。

 エディブルフラワーとしても利用されますが、種や根茎には神経毒が含まれているので、花をいただく場合も少な目にした方がいいでしょう。

 耐寒性の弱い八重咲きニオイスミレは別種になりますが、甘い強い香りがします。

スイートバイオレットの始め方

 秋から春にかけて出回るポット苗から始めるのがいいでしょう。

 スイートバイオレットは基本的にパンジー、ビオラと同じように栽培できます。鉢植えの場合は市販の草花用培養土で植え付けて、風通しの良い日向で管理します。

スイートバイオレットの育て方

 暑さに弱いので株で夏越しする場合は、夏場は涼しい日陰の棚上に移しましょう。

 庭植えの場合は風通しの良い落葉樹の根元などに植えるといいでしょう。

 乾燥しやすい夏場は日没後に葉水をかけてハダニを防ぎましょう。冬場は乾燥気味にします。

 スイートバイオレットは意外に肥料食いなので、元肥だけでなく、秋から早春にかけては薄めの液体肥料を水やり代わりにあげると花付きがよくなります。

 アブラムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、ハダニなどハーブのくせに害虫が多いので注意しましょう。

 鉢植えでは花後に植え替えるといいでしょう。スミレ類は根が傷みやすいので慎重に行いましょう。

スイートバイオレットの殖やし方 

 スミレは交雑しやすいので、種を取るときは閉鎖花から採ります。鞘が開く直前に種を採って採り撒きするのが一般的です。

 山野草と同じく一斉に発芽するわけではなく、発芽には時間がかかります。寒地の庭植えではこぼれ種で殖えてくれるのでグラウンドカバーとして最適です。

 鉢を大きくしたくないときは株分けすることもできます。地面を這っている茎の先の株を切り分けてあげます。匍匐茎を2節つけて切って水揚げして挿し芽することもできます。

==> インターネット園芸大事典 ハーブ (jiten8.com)

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