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リンゴのステップオーバー

 ステップオーバーとは、またげる程度に低い垣根のことです。最近、リンゴをお庭でステップオーバーに仕立てるのが欧米ではやっているようです。ここではリンゴのステップオーバーの仕立て方を解説します。

苗の選び方

 ステップオーバーには2年生以上のアルプス乙女などの小型の品種の苗を使います。ガーデニングセンターなどで苗を選べるのであれば、しっかりした枝が下の方から左右対称に出ているものを選びましょう。

 果実をつきやすくするために、2種類の品種を植えてください。

苗の植え付け

 日当たりと風通しの良い場所に植え付けてください。日当たりが悪いと実がなりません。

 根鉢の2倍程度の広さの穴を深めに掘って、有機質肥料をひとつかみ、完熟堆肥をスコップ2杯程度入れて穴の底の土とまぜます。その上に10cm程度、土を入れてから根鉢を崩さずに地面より少し高くなるように苗を置きます。

 掘り上げた土に完熟堆肥を2,3割まぜたものを根鉢のまわりに入れて植え付けてください。

支柱への誘引

 高さ50㎝程度の支柱を苗の位置を中央にして2m間隔程度に立てて、2つの支柱の丈夫に横に棒をしっかり縛り付けます。支柱の高さは、リンゴの苗の一番下の枝の高さに合わせます。これがリンゴの苗ひとつ分になります。

 下の枝を2本、横棒に左右に誘引します。誘引しない上部はきれいに切り取ってください。誘引した枝の先端が別れている場合は、立ち上がっている枝を2,3芽残して切ります。

リンゴのステップオーバーの管理

 春に化成肥料を少し株元に施します。

 2年目以降に花が咲いたら別の品種の花粉をほぐした綿棒などで取って受粉させます。

 リンゴは虫がつきやすいので春から夏にかけて薬剤散布を2,3度する必要があります。

 落葉したら主枝から立ち上がってきた枝を2芽残して切ります。ここに来春花が咲きます。主枝の端は2節くらい切って誘引しておきます。

==> ガーデニングの裏技 (jiten8.com)

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