パパイアを地植えで楽しもう
教科書的なことを言うと、耐寒性のない熱帯果樹は大き目の鉢植えにして育てて、冬には室内に取り込みましょう、となります。
しかし、この方法ではどうしても収穫できる実の数に限りがありますし、冬越し時に弱ってしまうことも多いように思います。
そこで、発想を変えて、野菜のようにパパイアの苗を地植えにして、ひと夏でたくさんの実を収穫しよう、というのが今回のお話です。
寒くなって枯れたらそれでおしまい、冬越しは考えません。
矮性の苗を入手する
紅妃などの矮性品種の苗をインターネット通販などで入手します。
実生苗よりもメリクロン苗の方が品質が安定しています。
矮性の品種は早くから実を付けるので、1シーズンの収穫量が増えます。
GW後に植え付ける
ゴールデンウイーク後に遅霜の心配がなくなってから苗を植え付けてください。
遅霜の心配のあるうちは苗は室内の日当たりのよい場所で管理します。
ただし植え付け時期が遅れると完熟果実の収穫量が少なくなります。
早めに植え付けたい場合は小型のビニールハウスの中に植え付ける方法もありますが夜温にご注意ください。
地植えでは日当たりと水はけの良い場所に植え付けてください。
矮性といってもパパイアですので、2m四方くらいのスペースは必要です。
50㎝四方くらいの植え穴を掘って用土:掘った土を7:3くらいで混ぜて埋め戻します。
用土は市販の野菜用培養土でいいでしょう。
草花用培養土の中には農薬が入っているものがあるので、おすすめしません。
苗の根鉢は崩さずに植え付けてください。
苗の土の表面と地面の高さが同じになるようにして、たっぷり水やりします。
その後、腐葉土などで株元をマルティング。
苗の様子を見ながら、時々、液体肥料を施すといいでしょう。
乾燥がひどい場合以外は水やりの必要はないでしょう。
地植えの場合は病害虫の心配もほとんどないでしょう。
収穫
パパイアは完熟するまでに4か月以上かかります。
寒くなると枯れてしまうので、6月末までにできた実だけが完熟します。
それ以降にできた果実は完熟しませんが、青い実を野菜として食べることができます。
沖縄ではチャンプルーや天ぷら、漬物として食べられているようです。
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