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夕暮れ時は、いつも私を寂しくさせる。 私は廊下に立って夕陽を眺めていた。
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「2K 45000円……? ここで暮らすの?」
「私は、生きていていい?」 私はいつの間にか泣いていた。「せんせぃ、だっておかしいじゃないですか? なんで私が生き残ってしまったのですか? どうして生きているのですか?」
くす玉は、思っていたより綺麗にできた。 モノクロの病室で、床頭台の上だけカラフルなのだ。 「きれい……」
「じゅんこさーん、お母さんから電話ですよ」
診察室を出て、私はディルームへと向かった。ディルームでは入院生活を送るみんながわいわい騒いでいた。