「肉体は俳優の言葉」と言った、あの人の成熟度

　１年以上たっても志村けんを失った衝撃を受け止めきれないのに、千葉真一まで奪われて怒りが込み上げているじゅんぷうです。

　たびたび書いていますがじゅんぷうが初めて買った昭和スタープロマイドは千葉さまです。昔テアトル新宿でやったオールナイトイベント「千葉真一祭」にも行ってたし『直撃！地獄拳』の好きなシーンを編集して家に人が集まるときのBGVにしてたし、ハードコアチョコレートの千葉Ｔシャツを着てたし（志穂美Ｔも）、昔『ラストサムライ』公開に合わせて日本人俳優出演のハリウッド作品についての記事執筆依頼をいただいたときは真っ先に千葉さまの『エイセス～大空の誓い～』のことを書きました。

　逝ってしまったんですか？　本当に？

　たぶん初めて見たのはテレビ版『影の軍団』あたりだと思います。わたしが韓国俳優のことを書くときもこの表現めちゃくちゃ使いますが「肉体は俳優の言葉」…千葉さまの場合、もう肉体どころかお顔からめちゃくちゃ言葉発してるんですよね。もともとこってり系のお顔立ちではあるけど、『影の軍団』でも顔面の圧にまずぎょっとするところから始まり…え、このとき千葉さま41歳…？　年下？

　ずっともの凄い圧を発し続けてるから実年齢を考えたことなかったけど、そもそも22歳でスクリーンデビューした千葉さま。日本映画黄金期、それこそ年間10本ペースで映画に出まくり、名言の宝庫だったこってりこてこての名キャラクター大友勝利を演じた『仁義なき戦い　広島死闘篇』が、34歳…！　あんなにギラギラ脂ののった34歳、令和の世にいます？

『直撃！地獄拳』が35歳…どうかしてる。この作品自体どうかしていて何度見てもとんでもなく好きです。石井輝男作品。

兄弟共演がほっこり＆エモーショナルな『新幹線大爆破』・・・36歳

自衛官の千葉さまが武田信玄を討つ『戦国自衛隊』・・・40歳

　うそうそ、うそでしょ？

千葉さま殺陣祭り『魔界転生』・・・42歳

　もうしんどい。

　ようやく今の自分年齢を追い越してくれるのが『将軍家光の乱心 激突』50歳。これもかぎりなくクレイジーな作品なのですが、逆にこれを50歳でやってたと思うと、やっぱり千葉真一とは夢の人であると思うのです。

　この案件もね…「バブルスター」のCM、41歳

　ひとり千葉祭りも、楽しいね…。

　いつか向こうでみんなでバブルスターのお湯に入れますように。