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留学の記録 〜逡巡〜

はじめに

みなさん、こんにちは。僕はデンマークのコペンハーゲン大学に東京の大学から2セメスター交換留学している。このブログでは、コペンハーゲン・ヨーロッパでの暮らしがどのようなものかや、観光生活に加え、留学について考えたことなどを記していく。

現時点で留学開始から24日が経過している。

留学前ー東京での生活

東京での生活は非常に忙しく、また充実していた。毎日授業は1コマ105分のものが4コマ5コマあり、週に20コマ19コマとかであった。放課後はバイトにいくか、ない日は夜遅くまで学校に残り課題をするか、彼女や友達と美味しいご飯を食べたりお酒を飲んだ。休みの日も彼女と遊びに行ったり、友人と酒を飲んだりしたが基本的には課題に追われていた気がする。すなわち毎日誰かと会うか課題をするかのどちらかだった。授業も全てではないが、週に7コマほどはグループワークのものがあり、時にはグループで集まり徹夜で作業をしたり、プレゼンの準備をしたものだ。

コペンハーゲンでの生活

空虚。それに比べてこちらの生活は非常に空虚だ。友達とお酒を飲みにいくこともなければ、ご飯は美味くなく、物価も高い。周りの留学生たちもいかに自分の生活が充実しているかをSNS上で競うかのごとく誇示しあう世界。しょうもない。簡単に言えば、恵まれていた日本での生活で大切にしていたものを一気に失い、新たな人生・世界に放り込まれたようだった。

受容とジレンマ

しかしこのような生活に慣れなければならない、いつまでもネガティブに考えていてはいけないとはわかっている。授業はなるべく自分が忙しくなるように履修し、インターンをはじめ、旅行の予定を入れる。

だがしかし、もともと留学に来た曖昧な理由が、東京での忙しない生活を忘れ、1年間ゆったりと過ごすため、ということを思い出した。もともとの理由を忘れ、また忙しない生活を送ろうとしている。

留学の理由

確固たる理由を持たずに留学に来たことも事実。もともと学部4年で卒業し就職するつもりであり、現役で4年で卒業するのは遊び足りていないと思い、休学・遊学がてら留学に来た。しかし出国前になり大学院進学を考え始め、留学に行く理由がなくなった。むしろ日本の充実した生活を捨てて海外に行くことに恐怖・後悔すら感じ始めた。そして今も感じている。もちろん合理化も簡単だった。周りの西洋人は遊びに留学をしている人が多い。しかしそれでいいのか、と頭を思いが逡巡する。確かに留学をもししなかったとしたら、後から後悔していたかもしれない。だが留学の理由がわからない。

最後に

思いは頭を巡るばかりで自信がつかない。こんなものでいいのかと思いながら始まった留学生活。これからを考えるいい機会、などと口だけのことは言いたくない。しかし何らかを掴まなければ後悔するであろう。







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