マガジンのカバー画像

水曜映画れびゅ~

150
毎週水曜日に投稿する映画レビュー記事のまとめです。
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

【7.水曜映画れびゅ~】『八日目の蟬』~Hello, welcome home~

『八日目の蟬』(2011)は角田光代のベストセラー小説を映画化した作品。 日本アカデミー賞において最優秀作品賞や最優秀監督賞を含む最優秀賞10冠を達成しました。 あらすじとにかく泣ける高校生の頃、およそ5年ほど前に私は本作の原作である角田光代著作『八日目の蟬』を読み、その際にこの映画も見ました。 原作を読んでいたので結末を承知して見たのですが、号泣したのを覚えています。 そして今回は5年越しの2度目の鑑賞なのですが… まぁ~、泣けました。 ホントに泣きました。 何

【6.水曜映画れびゅ~】"Gone Girl"/『白ゆき姫殺人事件』~”真実を見失われていく”怖さ…~

今回の記事では、二つの映画について紹介させていただきたいと思います。 『ゴーン・ガール』(2014) Gone Girlの監督は『ファイト・クラブ』(1999)や『ソーシャル・ネットワーク』(2010)、また2021年アカデミー賞で最多ノミネートを獲得したNetFlixオリジナル映画『Mank/マンク』(2020)などでも監督を務めたデビッド・フィンチャー。 主演はベン・アフレックとロザムンド・パイクです。 『白ゆき姫殺人事件』(2014)『白ゆき姫殺人事件』は『告白』

【5.水曜映画れびゅ~】”Vice” ~アメリカ社会を映し出したMid-Credits Scene~

"Vice"は2018年に公開されたアメリカのコメディ映画。 『マネーショート 華麗なる大逆転』(2015) の監督でもあるアダム・マッケイが監督・脚本を務めました。 作品情報”そっくりさん!?”だらけの演技合戦主演を務め、ジョージ・W・ブッシュ政権において副大統領であった剛腕の政治家ディック・チェイニーを演じたのはクリスチャン・ベール。 役作りのために極端な肉体改造をすることで知られるベールは、チェイニーを演じるにあたり体重を約18kg増量して本人そっくりになりました

【4.水曜映画れびゅ~】"Ford v Ferrari"~クリスチャン・ベールがカッコよすぎる!~

"Ford v Ferrari"は2019年公開のアメリカ映画です。 2020年のアカデミー賞にて音響編集賞と編集賞を受賞、また作品賞にもノミネートされていました。 あらすじ賞レースを席巻したレース・ムービーアカデミー作品賞のノミネーションに名を連ねた本作。 受賞こそは逃したのですが、このようなスポーツ系映画が作品賞にノミネートされること自体が極めて異例のことであり、とても評価の高かったことがわかります。 ちなみに日本では映画雑誌『映画秘宝』での2020年度映画ベスト