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tiktokは人類をアップデートするか?

あなたは、目をつぶって自分の両腕を水平に上げられるだろうか? 

これは、武井壮さんの提唱するボディコントロール論からの引用。
僕たち一般人だけでなく、大抵の一流アスリートでさえも、「両腕を水平にする」この動作一つできないらしい。僕ももちろんできなかった。 

理由としては「頭でイメージする通りに体を動かせていない」からだそう。頭の中で水平だと思っている位置が、実は水平ではないということ。
武井壮さんは小学生の頃に、ビデオで撮ってもらった自分が野球をする姿を見て「プロ野球選手の真似をしているつもりなのにこんなにも違う動きをしていたのか」と驚いたらしい。
その日から、常に自分の思い描いた通りに身体を動かす練習を積み重ねてきて、わずか数年で10種競技のチャンピオンになった。 

また、イチロー選手も「思い通りに身体を動かす能力はメジャーの誰にも負けない」と発言している。どうやらこれは結果を出すにあたり、非常に重要な能力らしい。 

では、僕はなぜtiktokは人類をアップデートするなどと、大きなタイトルをつけたのか?
今更tiktokの話かよってツッコミは置いといてまあ聞いてください。

主に2つの理由がある。
1つは
「思い通りに身体を動かす能力」が鍛えられるから。
彼らは「音に合わせたダンスのサンプルを沢山見る」「自分も踊ってみて、動きのチェックする」これを日々遊びながら繰り返している。
さらに、いいねやコメントでのフィードバックも得られる。
日々自分の頭の中での身体イメージ修正や、他人の動きをコピーする練習を高いレベルでやっているのだ。誰にも強制されずに自主的に。 

今は小学校の必須授業でダンスが取り入れられているそうで、踊ることへのハードルがかなり下がっていることがtiktok流行の要因の一つかもしれない。
また、tiktokは15秒でブツッと切れるように終わるようにしたのが本当に凄いポイント。
最後にバシッと決めるのは素人には難易度が高く、構成を考える必要があるので中々気軽に撮れない。
あまり触れられてないけど、ここが一番普及の要因だと思っている。 

そんなわけで、今の10代以降の世代は、イメージ通りに身体を使いこなす能力が歴史上最も高くなっているのではない だろうか?

2つめは「その思考サイクルこそが人生にも当てはまる」と思うから。 

・うまくいってる人をよく見る
・やり方を真似て、違いを修正する
・フィードバックを元に改善を繰り返す 

身体だけでなく、ビジネスもこれが基本になると思う。
実際何度も経験をしたが、初期に頭でイメージする理想は、だいたいその通りにならない。思いがけない失敗や想定通りにいかないことの連続である。
これは何度繰り返さないと血肉にならないと思っている。
それを経て、想定通りにいかない事を当然盛り込んでリスクヘッジしつつ、大きく構えて何事も進めていけるようになっていく。 

実際に矢面に立ち、多くの失敗の上でようやく手に入った感覚が、tiktokユーザーには当然のように分かっているのではないか?というのが仮説。
もしこれが正しければ、ここ数年から十数年間、スポーツやビジネス、ひいてはウェルビーイング的な文脈でもで"tiktok以降"の世代が今まで以上に大活躍することになると思う。 

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10年早く生まれただけで、こんなにも違う感覚を持つ今の時代は、本当に残酷でもあり面白くもある。その波に乗る事も、真横で眺める事も、どっちも貴重な体験なのは間違いない。 

tiktoker、なろうかな。笑

初めてnote書きました!2018,06,24 よかったら応援お願いします!